nomuo(のむお) 第2回 愛すべきキャラクターたち | SOUQ ZINE スークジン

nomuo(のむお) 第2回 愛すべきキャラクターたち

nomuo(のむお) 第2回 愛すべきキャラクターたち
第2回では、nomuoワールドのキャラクターの魅力を掘り下げていきます。
SOUQ
鬼子母神の市に出店されていた当時は、どのようなアイテムをつくっていたんですか?
nomuo
いちばん最初に作っていたのは「ハルヒコさん」という生き物で。これはオタマジャクシとカエルの間ぐらいを狙ったんですよ。
SOUQ
オタマジャクシからカエルになる過程の姿ということですかね? なぜ「ハルヒコさん」という名前なんですか?
nomuo
そりゃもう春先の生き物なんで。
SOUQ
なるほど。そのほかには、どのようなものがありましたか?
nomuo
あとは、オオサンショウウオは初期の頃からありましたね。
SOUQ
わりと、両生類的な生き物がお好きなんですかね?
nomuo
両生類が好きというより、天然記念物に惹かれるんです。だんだん数が減っているものとか、もう少ししたらこの世にいなくなってしまうかもしれないという物哀しい感じが好きで。
SOUQ
哀愁を誘うものですね。そういう生き物としては、ほかにはなにをつくってますか?
nomuo
nomuo
あとは、ハシビロコウとか。
SOUQ
ハシビロコウ?
nomuo
じっと黙って立ってる鳥です。珍しい生き物なんですが、上野動物園にもいます。悲しそうな目に惹かれるのかな。すごく凶暴な顔をしているのですが、微動だにしないんですよ。餌を食べるときだけゆーっくり顔を動かす。あの感じがたまらないですね。
SOUQ
生き物の他には、どういうものをつくられてるんですか?
nomuo
あとは食べるものですね。マグロの身とか頭とか、サバとか。
SOUQ
そういえば、前にスークで出店されたときに、雑貨売場にもかかわらず、ここは魚屋か!ってことになってましたもんね。
nomuo
そうなんですよ。什器も魚屋らしいものを父がつくってくれまして。木箱を斜めに設置して出店しました。
SOUQ
一升瓶の作品もありますが、これはお酒が好きだから?
nomuo
そうですね。お酒と…あとはアテですね。揚げ出し豆腐とか。ホタルイカの酢味噌づけとか。
nomuo
SOUQ
動物の場合、物哀しさとかはかなさがある生き物に惹かれるということでしたが、食べ物では、制作したくなるモチベーションってなんでしょうね。
nomuo
うーん、お客様にも「このアテつくってください」とオーダーしていただくことがあるんですが、私が好きなものじゃないと、お断りすることもありますね。たとえば、イカは好きなんですけど、タコはそんなに好きじゃないからつくらないとか。実はカニもあまり好きじゃないんですけど、これはおもしろいかなと思ってつくってます。なんでしょうね、なんかピンとくるものとこないものが私の中にあって、説明がちょっと難しいんですけど、共通しているのは、やっぱりちょっと悲しげなものですかね。主役になりきれないもの。カラスミは、その最たるものだと思うんですよ。魚卵界ではわりと高級品なのに、明太子とかと比べると知名度は低いでしょ? そこがちょっと悲しい。
nomuo
SOUQ
じゃあ、明太子はつくる気にならないのですね。
nomuo
いや、ライバルなので、一応つくっています(笑)。
SOUQ
あら、そうですか。カラスミはたくさんつくられていますよね。
nomuo
そうなんですよ。これ結構売れるんですよね。実は、長崎の江戸時代から続く老舗のカラスミ屋さんにもえらい気に入ってもらって、すごく大きなものをつくったら、営業部長に昇進して、出張にも連れて行ってもらってるみたいです。
nomuo
SOUQ
すごい出世だ。人気者といえばレスラーくんですね。
nomuo
はい。私、メキシコが大好きで、2度訪れたことがあるんですが、レスラーくんは、メキシコのルチャ・リブレのイメージでつくっています。
SOUQ
いろんな種類がありますよね。
nomuo
マント着たやつとか、葉っぱ一枚しか纏ってないヘンタイっぽいものもあります。これも結構オーダーが多いですね。
SOUQ
レスラーくんに代表されるように、nomuoさんの作品は、どこかクスッと笑えるものが多いですよね。そしてタイトルもユニーク。
nomuo
nomuo
そうですね。やっぱり笑かしたろかという気持ちはあり。もじっておもしろいのは日本酒なので、「ダッサイ」とか「腰の塩梅」とか「天狗になるまい」とか、好き勝手やってます。
SOUQ
やりたい放題(笑)。いま作品は、どれぐらいのバリエーションがあるんですか?
nomuo
去年確認したところ、200種類ぐらいはあります。
SOUQ
どんどん増えていってますか?
nomuo
増えてますね。お客様も悪ノリするようになって、難題をふっかけてくるようになりまして。
SOUQ
難題かあ。最近、さすがにこれはないやろ、というオーダーはありましたか?
nomuo
えっと…死んだイヌ。
SOUQ
えっ!?
nomuo
あっ、飼ってたイヌ。
SOUQ
あー飼ってて亡くなったイヌですね。きっと思い出に残したかったんでしょう。イヌの死骸ではないんですね。
nomuo
私、そもそもイヌが嫌いなんで、イヌってオーダーされた時点でイラっとしてるのに、しかも死んでるって! それはお断りしましたね。

取材・文/蔵均 写真/衛藤キヨコ

オーダーを受けるとき、初めての人とは必ず対面しているというnomuoさん。直接会って話をしたら、この人のためならつくろうという感じになるそう。次回第3回は、どのように革雑貨がつくられていくかに迫ります。

Creator/Brand

革雑貨 nomuo(のむお)

革作家

革雑貨 nomuo(のむお)

国産のやわらかい革を使った、手縫いで個性的な皮革ブランドです。

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