11回目を迎える阪急 文具博。 テーマは、スタンプパラダイス! | SOUQ ZINE スークジン

11回目を迎える阪急 文具博。 テーマは、スタンプパラダイス!

11回目を迎える阪急 文具博。 テーマは、スタンプパラダイス!
どれだけデジタルツールが普及しても、手に持って書く筆記具や手帳などへの愛着はやはり根強く、回を重ねるごとに人気が定着してきている「阪急 文具博覧会」。今年は、2月16日(日)から2月24日(月・休)まで阪急うめだ本店9階の祝祭広場で開催されます。11回目を迎える今回のテーマは、“Let‘s Stamp!スタンプパラダイス”。数ある文具の中で、なぜ今スタンプにスポットを当てるのか? うめだスークで文具を担当し、初回からこのイベントに関わる駒村が、「gobestamp(ゴービースタンプ)」の大下範子さん、「こどものかお」の武田マリ子さんを招き、スタンプの魅力と可能性について語り合いました。

「文具博って、阪急うめだ本店がリニューアルしたときに祝祭広場ができて、そこで文具の楽しさをもっとお客様に伝えたいなというところからスタートしたんですよ」。

かつて四条河原町にあった京都阪急に始まり、西宮阪急オープン時には業界注目の文具売場を立ち上げ、阪急うめだ本店リニューアル時には「うめだスーク」の文具を担当…ステーショナリーの世界に長きにわたって関わる駒村ですが、今回の文具博覧会でスタンプをフィーチャーしたのはどうしてでしょうか?

文具博初回から「阪急 文具博」に携わってきた駒村。

「イベント立ち上げ当初は、日本の筆記具やノートの素晴らしさを伝えたいというところから始めて、回を重ねるうちに、手紙の楽しさ、ノートの個性的な使い方などを紹介してきました。今回スタンプを主役にしようと思ったのは、実は、去年の夏休みに今回に先駆けて、ちょっとしたスタンプのイベントをしまして…」。

プライベートでも、初めて訪れる駅や名所に行くと、必ず記念印を押すというスタンプマニアの駒村は、イベントでもハンコを自由に押してもらうコーナーをつくりました。

「子どもも大人も、お客様みなさんが夢中で楽しそうにスタンプを押してくれてたんですよ。その光景を見ていて、もっとハンコの楽しさを伝えられたらいいなと思い、今回の企画につながりました」。

そんな駒村が、今から12年前、西宮阪急がオープンする年に出会ったのが「gobestamp」の大下さんです。

文具博「gobestamp」のデザイナー、大下範子さん。

「実家は昔ながらのハンコ屋。あるときから、私がゴム印をつくる担当になって、氏名印などをつくっていました。ゴムは少し余ったりするので、そこに絵を描いてスタンプにしてお友達にあげたらすごく喜んでくれて。それから京都・知恩寺の『百万遍さんの手づくり市』でも売るようになって。そこで駒村さんと出会ったんです。阪急百貨店の方が声をかけてくれるとは夢にも思ってなかったので、もうびっくりしました」と大下さん。

組み合わせることで広がるスタンプの世界

運命(?)の出会いのすぐあと、2008年11月の西宮阪急オープン時には「gobestamp」の商品も店頭に並びました。それ以来の長いつきあいとなりますが、「とにかく素晴らしいので見てください」と駒村が絶賛するのが、いくつかの種類のスタンプを組み合わせて使って描き出す「gobestamp」の美しい世界。実際に大下さんが実演してくれたのを少し写真で見てみましょう。

文具博封筒のスタンプと文字スタンプを組み合わせて押すと、まるでメッセージが飛び出すよう。
文具博
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文具博同じハンコを連続して押すだけでも、素敵なグラフィカルな模様に。
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文具博額縁のスタンプを重ね合わせて、額の中にポットを押してみたり…。
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文具博フォークのスタンプを並べて押すだけでも、おしゃれなデザインになります。

「お花のところは色鉛筆で塗ったり、いろんな使い方ができます。組み合わせていくと楽しく使っていただけると思います。同じハンコを続けて押して模様や壁紙にもできますし。小さいハンコがいろいろあるので、大きな柄の中に入れたりもできます。日付のハンコもあるので、お誕生日の時とか使ったりしてもかわいいですね。

文具博

イキイキと解説してくれる大下さんは、テンポよくスタンプを押しているだけなのですが、次々とかわいくセンスのいい絵や柄ができあがっていくのに見とれてしまいます。これだけ手際よくできるようになるには、相当時間がかかりそうなのですが…。

「そんなことないですよ。絵を描くのは苦手という人もいると思いますが、ハンコだと押したら完成するので全然簡単です。そんなに練習しなくても大丈夫ですよ」と大下さん。

文具博

「店頭で大下さんが押すところを見せると、お客さんがびっくりして集まってくることも多いんですよ。もうハンコの概念が変わるというか、単独でポンと押すイメージしかなかったのが、全然違うってことがわかる」と駒村。

初めの頃は、絵や文字をいっしょに盛り込み、一つで完結してしまうデザインのスタンプをつくっていたという大下さんですが、組み合わせると楽しいということに気づいて、クッキー、フォーク、花瓶、ロウソクなどシンプルなモチーフをどんどん増やし、今では1,000以上のスタンプが揃います。

文具博阪急うめだ本店「スーク文具店」で販売している「gobestamp」のハンコの数々。
gobestampのスタンプを購入するにはこちら

「つくり始めた頃は、陰影をきれいに出せるように結構試作をして、最初のうちは欠けたり失敗もいろいろあったのですが、絵の書き方を工夫してうまく出せるようになりました。ハンコは、かすれても楽しいと思いますよ。同じハンコでも少し薄くして重ねて押したりすると随分違って見えます」と大下さん。

文具博数字が入ったキャンディレシピのセット。「2」のバタースコッチには、“パパのカバンにいつも入ってた”と大下さん独自のコメントも。

フランスっぽいものが好きという大下さんが生み出すスタンプは、そのかすれ具合や陰影がおしゃれ感を出す独特のもの。いくつかの種類を押すことによって、カードや包装紙もつくれます。

文具博「gobestamp」のスタンプを押して、色鉛筆で色を足しただけの包装紙。まるで印刷したかのようなステキな仕上がりです。

欧米からやってきた最新スタンプ

「こどものかおさんは、スタンプのメーカーさんなんですけど、すごくいろんなシリーズをつくってらっしゃって。代表的なのは年賀スタンプで、毎年うめだスークに実演に来て、年賀状の楽しみ方を教えてくださいます」。

文具博株式会社こどものかお大阪営業課の武田マリ子さん。

駒村が紹介するように、こどものかおは、スタンプを専門に制作・販売する会社。大阪営業課の武田さんは、スタンプの世界にも時代の流れがあると言います。

「日本のスタンプ業界って、アメリカを追っかけてる部分もあるのですが、10年以上前からアメリカで主流になっているのがクリアスタンプなんです」と武田さん。

文具博阪急うめだ本店「スーク文具店」で販売されているクリアスタンプ。スタンプは、シートから剥がしてアクリルのホルダーにつけて、いろいろ付け替えられます。

「木製のホルダーが付いたラバースタンプだと、どうしても置いておくのにかさばってしまうという側面もあるのですが、クリアスタンプだと一つのホルダーに付けたり剥がしたりできるので、場所もとらないし、コストパフォーマンスもいい。ホルダーはアクリルで透明なので、押す位置も見やすく重ね押ししやすいですね。手帳用に使ってらっしゃる方も多くて、手帳で使えるデザインを集めたシートを販売していたりします」。

文具博「BOOK LIST」シリーズのクリアスタンプの手帳での活用例。

日本でもじわじわと人気浸透中だというクリアスタンプに続いて、武田さんがヨーロッパの展示会で見て感激、いま注目しているというのがホイルフレークです。

文具博ホイルフレークを押した手帳とカード。

「インクの代わりにグルーという糊をラバーにつけて、紙の上に押します。そこにアルミなどの金属でできているホイルフレークをかけてスポンジで払うと、グルーを押したスタンプの柄のところだけ箔が残るのです」と武田さん。

文具博ホイルフレークをするためセット。「通常の箔って金なら金一色だけというのが多いと思うのですが、このフレークは3色ぐらい混ざった状態。同じデザインでつくっても、まったく同じ配色にならないというのがちょっと楽しいです」と武田さん。

お店などでホイルフレークの実演をすると、お客様がびっくりして喜んでくれるそう。今回の「阪急 文具の博覧会2020春」でも、多くのワークショップや実演が用意されています。

「出展者の方に協力をいただいて、できるだけ実演をやりたいです。実際に見ていただくことでスタンプの楽しさに気づいてもらえると思うので」と駒村。

「お客様とふれあえるのは、いつもすごく楽しいです。特に大阪のお客様はすごくフレンドリーで。キャンディレシピだと1から0までの数字がセットになっているのですが、「私、1が欲しいけど、2欲しい人いてない?」とかおっしゃって、初対面なのに合同で買ったり(笑)。一連のコミュニケーションがすごく楽しくて、毎日飽きないです」と大下さん。

「こどものかおは、ホイルフレークの実演のほか、ワークショップもやります。今回は一つのスタンプセットを使って、同じハンコなのにいろんなものをつくれるよというのを見せたいなと思っていまして。布にスタンプを押してギフトセットにするとか。布用、紙用、非吸収素材のビニールや金属に押せるいろんなインクを体験してもらいたいと思っています」と武田さん。

文具博

従来のハンコのイメージを超えて、さらに新しいスタンプの魅力に気づかせてくれそうな「阪急 文具の博覧会2020春」。さあ、みなさんもLet‘s Stamp!

取材・文/蔵均 写真/桑島薫

Let’s Stamp♪~スタンプパラダイス~
阪急 文具の博覧会2020春

阪急うめだ本店 9階祝祭広場
2020年2月16日(日)~24日(月・休)
※催し最終日は午後6時終了
イベントサイトはこちら↓
阪急文具の博覧会イベントホームページ

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