COCHAE(コチャエ)第3回 懐かしさと意外さとおめでたさと | SOUQ ZINE スークジン

COCHAE(コチャエ)第3回 懐かしさと意外さとおめでたさと

COCHAE(コチャエ)第3回 懐かしさと意外さとおめでたさと
折り紙やこけしなど、日本に伝わる古き良きものを今の解釈で伝えてくれるユニット「COCHAE」のピックアップクリエイター
最終回は「COCHAE」の軸原ヨウスケさんのアトリエを訪れました。ユニットを組むもう1人のクリエイター・武田美貴さんは京都・丹後を拠点としているので、今回は特別に二元中継でお送りします。
SOUQ
最近うめだスークでも、「KIMURA & CO.」さん(※1)、「Yokke Pokke」さん(※2)、「HARICOGRAPHY」さん(※3)など、日本の郷土玩具や伝統工芸品にインスパイアされて作品づくりをする作家さんが増えています。
軸原
そうですね。若くてセンスのいい作家さんが増えてきてると思いますよ。
SOUQ
郷土玩具などは、その存在を知らなかったけど、あらためて知ると魅力的なものが多いですもんね。
武田
あたたかみがあって、愛らしいと思います。
軸原
一回りして、逆に先端をいってるかもしれませんね。なんじゃこりゃというデザインもいっぱいありますから。
SOUQ
軸原さんは、「COCHAE」を始めた頃から郷土玩具や伝統工芸はお好きだったんですか?
軸原
そうですね。凧とか。
COCHAE軸原さんのアトリエに飾られている九州の凧。
SOUQ
そういうものの中には、人知れずなくなっているものもあるんでしょうね。今の流れで、昔からあるものが見直されていけばいいんですけど。
軸原
そうなればいいですけどね。ただ、かわいいという側面だけでなく、そのものが生まれた背景や本質ももっと知ってもらえたら、よりいいですね。

パッケージデザインが楽しい

SOUQ
2003年に東京でスタートした「COCHAE」は、2011年に軸原さんは岡山に戻られて、武田さんは丹後に拠点を構えています。こうやって離ればなれでやってらっしゃるのは珍しいと思うのですが、ユニットとして活動するのに不便はないですか?
軸原
まったくないです。月1回ぐらい会ってますし。
COCHAE
武田
ほぼ毎日電話してますしね。
軸原
なんとなく共通のデザイン感覚はあるので、打ち出し方は何も問題ないですね。イラストなどは武田さんといっしょに進めたり、わりとパスし合いながらやっています。
武田
私がここまでやったから、あとは軸原くんに仕上げてもらうとか、渡し合いながらつくっているという感じですかね。
SOUQ
お二人の間で役割分担とかはないのですか?
軸原
折り方は全部武田さんです。私が全然折れないので(笑)。いやもう見事なバランスの折り紙で、簡単に折れて形もすごくきれいだし。
COCHAE
武田
細かい文字組みなどはすべて軸原くんがやってくれてます。プロジェクトが始まるときに、はじめに2人でギュッと詰めるから、そのあとはわりとスムースに進みますね。
SOUQ
最近は自分たちの作品だけでなく、企業とのコラボも多いようですね。
軸原
多いです。細々した仕事が多すぎて、何をやっているか不明瞭になってきています(笑)。今はパッケージをつくるのがすごく増えてきました。「山方永寿堂」さんのきびだんごとかもそうですし。
COCHAE「COCHAE」がパッケージデザインを担当している「山方永寿堂」のきびだんご。
武田
今、パッケージをつくるのがすごく面白くて。お菓子など中身がもちろん主役なんですけど、脇役としてちょっと仕掛けや驚きがあるパッケージをつくるのがめちゃくちゃ楽しいです。
軸原
最近では、岡山の「高梁紅茶」のティーパックのパッケージをつくったり、いろいろやってるので、「COCHAE」のパッケージフェアをやりたいです。
SOUQ
うめだスークでぜひ! 「佐藤紅商店」の紅だるまと紅てんぐは倉敷のスーベニールショップに置いてあるのを見ました。やはり岡山の企業とのタイアップが増えているんですか?
軸原
増えていますね。
COCHAEこの春、新しく「COCHAE」に入社されたスタッフさん。
SOUQ
武田さんの地元とのコラボもありますか?
武田
はい。丹後のちりめんのパッケージや「海の京都」の手ぬぐいのデザインをしています。

2020年はおめでたいものを

SOUQ
いま進めている仕事はどんなものですか?
軸原
海遊館のグッズも大量につくったのですが、ミュージアムショップがリニューアルオープンした瞬間に休館に入ってしまいました。
COCHAE海遊館のオリジナルグッズの一つ「おおきなジンベイザメおりがみ」。
SOUQ
それはしょうがないですね。早く再開すればいいのですが…。そのほか、今進めているものはありますか?
軸原
最近は、風呂敷の会社とタイアップして布ものをたくさんつくっています。最初は折って渡せるものをつくっていたのですが、風呂敷なので包んだほうがいいんじゃないかということで包むプロダクトをつくりました。インスタグラムなどを見ていると、おかあさんがお弁当箱包むのに、包み方によって表情が変わるのが面白いですね。
COCHAE包むとダルマや招き猫の形になる風呂敷。
SOUQ
折ることで表情が変わったり展開があったりというのが、「COCHAE」の作品の真骨頂と思うので、包むと表情が変わる風呂敷も面白いですね。
軸原
そうですね。折り紙の延長で布ものもできました。
武田
この秋には、鶴や鯛など吉祥柄で大判の風呂敷を出す予定なんですよ。
軸原
おめでたいものを、どんどんやっていきたいですね。

取材・文/蔵均 写真/桑島薫

※1 SOUQ ZINEで2019年11月25日に記事公開

※2 SOUQ ZINEで2019年11月11日に記事公開

※3 SOUQ ZINEで2019年12月23日に記事公開

Creator/Brand

COCHAE(コチャエ)

デザインユニット

COCHAE(コチャエ)

“あそびのデザイン”をテーマに活動する軸原ヨウスケ、武田美貴による デザイン・ユニット。 2003年、「折紙をもっとポップに!」をキーワー ドにグラフィック折紙を制作。現在は新しい視点を持った玩具や雑貨の開発、出版企画、商品企画、展示など 幅広い活動を行っている。

Recommend Story

おすすめのストーリー

Browsing History

閲覧履歴