手芸デビューのチャンス! おしゃれでアレンジしやすいテキスタイル

どんなアイテムに使ってもしっくりハマるデザイン

「暮らしに心に彩りを」をコンセプトにしたテキスタイルを制作する-COOH(カルボキシル基)。デザイナーの新野あづささんが、日々の生活の中で「面白い!」と感じたことを一つ一つ丁寧に図案をかきおこしています。
「散歩しているときに見つけた植物や風景や、お掃除しているときにパッと浮かんだものなどからヒントを得て図案におこしています」と新野さん。だからなのか、個性的でありながら、どの生地にもどこか親しみやすさを感じます。今回はオリジナルカットクロス3柄をセットでお届けします。

初めてなのに、どこか懐かしい。そんな印象を受ける秘密は色使いにもあります。グレーカラーをベースにした色使いを意識し、上品な存在感を放っています。「ちょっと派手すぎるかな?」と思ってしまう明るい色を使った柄でも、ベースにグレーが効いた色味なのでしっくり馴染みやすく、年代を問わず幅広いアイテムに使えます。
今回、SOUQでお取り扱いする生地は、新柄の3つ。
一つ目はフィンランドに生息する植物を描いた柄。もともとフィンランドのブランドが主催するデザインコンペに出展するために作った柄を商品化したものです。フィンランドの植物をただ描くのではなく、どんな植物が人気があるのか、なぜその植物が親しまれているのかなど、いろいろ調べた上で、大きさや配置を考えてデザインされています。赤、青、黄のトリコロール配色でまとめたものと、青と黄をベースにした、やや色味をおさえたものの2種類で展開しています。少し張り感のある綿ブロードです。


柄自体(使っているモチーフ)は同じですが、柄の配置や色味が違うだけでパッと見たときまったくの別物だと思ってしまうほど、異なる印象を受けます。よく見るとお揃い、なんてちょっと粋じゃありませんか。
そして、もう一つの新柄は、新野さんの娘さんが好きな絵本からインスピレーションを得て作ったもの。図案を作る際に娘さんが隣りにいて「この色どう思う?」「すごくいい!」「じゃあこんな感じもやってみようかな」なんてやりとりもあったそう。やさしい色使いと手描きのタッチとあいまって、かわいらしさを全面に感じられ、身に着けるだけで笑顔になれる柄です。こちらはシルキータッチの綿サテンを使用しています。

多彩なアレンジバリエ! オンラインでワークショップも開催
「素敵な生地だけど、どうアレンジしていいものか…」と迷っている方もご安心ください。具体的にどんなアイテムに活用すると面白いか、ここではその一例をご紹介します。
「時間をかけずにすぐ生地を使いたい!」という方には、額縁に入れて飾ったり、机にしいたり。インテリアのアクセントに使うのがおすすめ。生地を購入したその日から、手軽にお気に入りの柄に包まれた生活を楽しむことができます。

他には、布や紙を使って箱などをデコレーションするカルトナージュに使用するのも素敵です。
さらにブローチなどのアクセサリーにするものおすすめ。まだ、少々贅沢かもしれませんが、お好きな大きさに切って、しおりやお手紙の封印代わりに…なんて使い方もおしゃれです。

「布」というと、針と糸を使わなければ何もできないと思いがちですが、切ったり貼ったりして気軽に使うのもありです。
もちろん、針と糸を使えばさらにいろんなアイテムが作れます。特に新柄生地は、肌触りの良さを重視した素材で作っているので、洋服にすると着心地が抜群。

新野さんいわく「絵本に着想を得た柄は、ドレープのきいたデザインのお洋服にするとかがいいなと思って生地を作りました。フィンランドの植物をあしらった柄は大柄なので、大きめのバッグや丈の長めの羽織もの、シャツワンピにしても面白いかもしれません」とのこと。
柄によって“映える”洋服の形やアイテムも異なるので、「この柄はこのアイテムに合いそうかな」とあれこれ考えるのも楽しい時間です。

通常レディースウエアに使われることが多いそうですが、もちろんメンズにも使えます。レディース同様、全面に使うのもありですが、シンプルなシャツのポケットや襟元にポイント使いすれば、柄の個性が際立つおしゃれウエアができちゃいます。
オンラインワークショップ情報
10月1日は、新野さんと一緒に手縫いでクッションカバーを作るワークショップを開催します。所要時間は1時間ほど。オンライン上で行われるので、インターネットの環境さえあれば「遠くて行けない…」なんてこともなく、全国どこからでも参加できます。申し込みをすれば、キットで必要な材料が届くので気軽に挑戦できるのも魅力。手芸に興味があって何か作ってみたいけれど、あまり経験がなくて不安という方におすすめです。布地の幅いっぱいを使って作るため、ハギレがでなくて地球にやさしいクッションができあがります。

新柄生地を使ったさまざまなアイテム展開も
そうはいうものの、やっぱり手芸はちょっと苦手。そんな方でも大丈夫です。SOUQでは、新柄の生地の他に、がま口、ポーチ、ブックカバー、ハンカチといった、新柄の布を使ったアイテムも展開します。お気に入りの柄でアイテム一式揃えるのもよいですが、先ほどもお話しした通り、同じ柄でも色や柄の出方によってまったく違った印象なので、同じアイテムでもついいくつも欲しくなります。

お気に入りの生地を使ったアイテムを持ってテンションを上げるもよし、生地を前に「どう使おうかな」「何を作ろうかな」と思いをめぐらせ、手を動かすもよし。好きなものと触れ合ってワクワクする時間は、どんなときでも大切にしたいものですね。
Creator/Brand

テキスタイル個人メーカー/テキスタイルデザイナー
-COOH<カルボキシル基>
生地に染料を染着させる際に必要不可欠な助剤が、酢酸。その酢酸を意味する化学式がーCOOHです。化学式の”ー”は結合を意味します。 あなたの生活に《なくてはならないモノ》《あなたの生活と結合し(つながり)ました》との思いを込めて付けたブランド名です。