おしゃれは足元から!会話が生まれる靴下

話しかけずにはいられない印象的なデザイン

毎日履くものだから、とベーシックなものを選びがちな靴下。でもおしゃれは足元から、という言葉もあるように、その人の個性をチラ見せするのにベストなアイテムでもあるのです。今回ご紹介するCOQの靴下は、シンプルな装いのアクセントになる個性的で目を引くデザインがポイント。しかもデザインのテーマに沿ってつけられるアイテム名も「何それ素敵!」と思わず人に話したくなるストーリーが込められています。「いい靴下ですね」と履いている人を見かけたら思わず話しかけたくなること間違いなしの靴下。今回SOUQでお取り扱いするのは、4種類。さっそく、それぞれご紹介していきます。

「サンプンカン」というアイテム名の由来は、砂時計の3分間から。3分間の中で、気持ちがだんだん明るくなっていってもらえたら、という願いを込めて作られたアイテム。ドットやストライプといった複合的なモチーフ使いが楽しく華やかな印象です。複数のカラーを使っているのに、どこか統一感があるのがCOQの特徴の一つ。「色選びはデザインを考える上でもっとも時間と脳みそを使う作業です」とデザイナーの梶原加奈子さんが話す通り、どの色にするかにはかなりのこだわりが。アイテムのテーマに合っているかはもちろん、色同士の相性など、緻密に計算され選び抜かれた配色ゆえの程よい上品さは、大人が履くのにぴったりです。

同じく砂時計をテーマにしたアイテムがもうひと品。「サンドグラス」は、砂時計の中で砂が落ちていく感じをグラデーションで表現しています。パッと見ただけでは分かりにくいかもしれませんが、ふわっとした毛の量がアイテムの上部と下部で違っていて、そこもグラデーションのようになっています。3色あるカラーのうち、一番人気はオレンジ。一見、インパクトがあってなかなか手を出しにくそうな色ですが、肌馴染みがいいからか履くとそこまで主張しないのが人気の秘密です。

砂時計をテーマにした「サンプンカン」「サンドグラス」からの“砂”つながりで作ったという「デザートローズ」は、灼熱の砂漠を歩いているときに見つけた花を「キレイだな」と思う気持ちを想像して描いた柄。バラのほかに、ラクダや砂漠のモチーフが描かれています。バラの立体感が程よいアクセントになっていますね。

“砂”ならぬ“土”に着想を得て、COQが拠点を構える北国・北海道の畑をイメージしたのが「ノースガーデン」。北海道の森などの環境を表現した柄は、テクスチャーに限らず人気なので、毎シーズン1作は入れるようにしているそう。よーく見ると、動物がいたり。そんな見つける楽しさもあるひと品です。
一度に二度ならず三度、四度楽しめる!


これまでの商品の写真を見て「左右でデザインが違うの?」と思った方もいるかもしれません。半分正解で半分不正解です(笑)。実は「サンプンカン」「サンドグラス」「デザートローズ」はリバーシブルで楽しめるのです。両方同じ面で履くもよし、片方ずつ違う面で履くもよし。また、丈を本来の長さで履く以外に、あえてクシュっとゆるませて履くことも可能。立体感のあるテクスチャーの風合いがあいまって、クシュっとするだけでまったく違う雰囲気になるので、洋服に合わせて丈の長さを変えて楽しむのもおすすめです。
毎日履いても平気な安心の丈夫さ

とっても繊細で眺めているだけでうっとりするデザイン。となると、やや心配になってくるのが機能面。ですが、ご安心ください。デザイン性だけではなく、履きやすさにも妥協しないのがCOQの靴下。かかとやつま先といった、何度も使っていると破れてきやすい箇所には、シンプルに丈夫な糸を使用。おかげで、そう簡単には穴が空いて使えなくなる、なんてこともありません。また、履き口を締めつけすぎないように調整しているので、足首に靴下の跡がつきづらいのも嬉しいところ。通気性も良いので長時間はいてもさらりと履けます。「あたたかいのはいいけれど、蒸れて匂いが気になる…」という心配も解消してくれそうです。

「そうは言っても、さすがにお手入れは何か特別なことをしなくちゃいけないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。でも大丈夫。洗濯ネットに入れさえすれば、あとは普段のご自宅での洗濯と同じ要領で洗えば問題ありません。洗剤も市販の中性洗剤でOK。ただ、淡い色合いのアイテムについては、蛍光増白剤入りの洗剤は避けるのをおすすめします。
いくら素敵なデザインでも取り扱いが大変だと、欲しい気持ちに「待った」がかかることも。でも、特別なことをしなくてOK、しかも丈夫となれば、何足も揃えたくなっちゃいますね。
お家でのくつろぎタイムにも

おしゃれなデザインは、お出かけの際に大活躍! それももちろんよいのですが、あえてお家で履くというのもおすすめです。ついつい外出する予定がないと、服装も「これでいっか」とおざなりになりがち。そこにこの靴下を合わせると、いつもよりちょっとおしゃれで遊び心があるコーディネイトに様変わりして、どことなく気持ちも晴れやかに。寒い今の季節、冷え対策としても靴下は欠かせません。あったかくて、かわいい靴下で足も心もほっこりしたいものです。
靴下って、洋服に比べて体を覆う面積は少ないですし、パッと見たときの印象は薄いかもしれません。梶原さんは言います。「大々的なものではないけれど、朝選ぶときに『今日はこの色にしよう』とか自分だけの“楽しみ”になれば」。そんな履く人の心をちょっぴり動かすきっかけになる存在。そして、足元からちらっとのぞいているのを見つけたら「あれ、その靴下どこで買ったの?」つい声をかけたくなるし、かけられる、コミュニケーションの架け橋になる存在。たかが靴下、されど靴下。自分へはもちろん、大切なあの人へのプレゼントにもいかがですか?

梶原さんから一言メッセージ>
気分が落ち込んでいるとき、この靴下を履いた足元を見てほんのちょっとでも元気になってもらえたら。
取材・文/林知子 写真/林恵理子
Creator/Brand

テキスタイルデザイナー
COQ (コキュウ)
日本の産地技術を生かしたテキスタイルから生み出す、ものづくりの魅力とこだわりが詰まった1足をお届けします。北海道の自然や暮らしから発想する楽しい物語からデザインが色彩豊かに表現されています。