暮らしを豊かにするものに出会える「くらしごと市」 | SOUQ ZINE スークジン

暮らしを豊かにするものに出会える「くらしごと市」

暮らしを豊かにするものに出会える「くらしごと市」
うめだスークで行われるイベントやプロジェクトの裏側にフォーカスを当てた「プロジェクトストーリー」。今回は、2019年5月15日(水)~21日(火)まで開催される「くらしごと市」をご紹介します。

「くらしごと市」は、2018年の3月にうめだスークで第1回を開催し、今回、3回目の開催となるマーケットイベントです。出店者は、暮らしにまつわるアイテムを作っているクラフトの作家やメーカー、絵を描くなどの表現活動をしているイラストレーターや作家が中心。「くらしごと市」を担当するondoのギャラリーマネージャー、松木カオリさんからイベントが生まれた背景をお聞きしました。

くらしごと市

「わたしたちは、デザイン会社からスタートした会社で、仕事で関わっていたイラストレーターや作家の方と一緒に発信できる場所を作りたいという想いから、『ondo』というギャラリーをつくりました。でも、いざオープンしてみると、ギャラリーは、絵を見るのが好きな方が作品を楽しめる場所ではあるけれど、一般の人たちにとって、気軽に立ち寄れる場所ではないなぁと感じてきたんです。できるだけ多くの人に彼らの絵を見てもらうには、どうしたらいいだろうと考え、見にくる人を待っているのではなくて、彼らを連れて自分たちから出ていくのはどうだろうとスタートしたのが『くらしごと市』の前身の『つまるもの市』でした」。

くらしごと市

『つまるもの市』はイラストレーターや作家だけのラインナップでしたが、2018年からは「くらしごと市」へと進化して再スタート。「暮らしにまつわるアイテムを作っている方たちにもお声がけして、絵を飾ることが、いいタオルやお気に入りの器を使うことと同じように暮らしを豊かにしてくれるということを、みなさんに自然と知っていただけたらと思いました」と松木さん。

くらしごと市

「このイベントで、初めて絵を買ったという方もいらっしゃって、自分たちがやりたかったことが少しずつ形になっている実感が出てきました。来てくださる方がみなさん温かくて、出店者の声に一生懸命耳を傾けてくださる方が多いんです。だからか、会場がものすごくいい空気になるんですよ。出店者のまっすぐな思いは、きちんとお客様にも伝わっているんだなぁと思うと、とても嬉しいですよね」。

自然と縁が繋がり広がる場所

「くらしごと市」では、ものづくりの作家もイラストレーターも、同じように出展ブースに立ち、ワークショップを行ったり絵付けなどの実演をしたりしています。それは、出店者と来場者の接点を作ることでもあり、同時に、作家それぞれの〝仕事〟を目にしてもらう機会でもある、と松木さんは言います。

「絵を描いている作家にとっては、表現活動が仕事。それって、とても大事なことだと思います。だから、それをたくさんの人に見ていただきたいし、知っていただけたらと思いました。手を動かしている姿を見ていただけたら、その価値をより理解することができると思うんですね。イラストレーターが似顔絵を描いてくれるワークショップも、作品に触れるきっかけとしてはいい機会。来場者のみなさんには、いい体験をたくさん持ち帰っていただきたいですね」。

くらしごと市

このイベントの特徴は、来場者がいい作品に出会えるというだけでなく、作家同士や、作家と来場者など、いろいろなものがこの場所で出会い、縁を結ぶことによって、また新しい可能性が生まれるところにあります。

「表現活動をメインとしているイラストレーターや作家と、ものを作って販売することを自分で行っているクラフトの作家が出会うことで、販売するということの意識が変わっていったり、お客さまに自分の想いを伝えることの大切さを知ることができたりするのも、このイベントならではだと思います。また、作家とメーカーが出会うことで、イベント後にコラボレーションが生まれたというケースもありました。出店者同士、お互いに刺激し合えるいい場所になっているのは、とても嬉しいことです」。

「くらしごと市」は、昨年、徳島でも開催され、作家と街に接点が生まれたり、 全国各地から参加した作家と徳島の出店者の間で交流が生まれたり。そして、そこで結ばれた数々の縁は、今度開催される5月の「くらしごと市」にも繋がっていきます。

くらしごと市

「徳島で行なったときは、地元の方達にもご参加いただき、街と人と作家が自然と繋がっていくようないい体験をさせていただきました。5月の『くらしごと市』には、徳島でご一緒した方と、イベントで出会った台湾の作家にもご参加いただき、計40組くらいが出店する予定です。今からいい予感がしています」。

風通しのいい開かれた空間

もともと大阪からスタートしたギャラリー「ondo」は、2年前に東京にも「ondo STAY & EXHIBITION」という場所を作りました。飾り窓などのパーツは残しつつ、ギャラリーとして使いやすくリノベーションしたという山小屋のような雰囲気の木造の建物。それはまるで友達の家のような気軽さで「おいでおいで」と手招きしてくれるよう。あえて、東京にも拠点を持ったのは、なぜだったのでしょうか。

くらしごと市東京・清澄白河にあるondoさん拠点。目印は白いフラッグ。
くらしごと市階段を上るとそこには、、、
くらしごと市室内は古い木造住宅をリノベーションした温もりある空間
くらしごと市ここで作品を購入することもできます

「イラストレーターや作家の方がご自身の表現活動を仕事につながるきっかけづくりができたら、という気持ちもあって、ギャラリーという場所を作ったので、関西に留まらず多くの方に見ていただくために、東京にも拠点を持とうと思ったのは自然な流れでした。発信の場として東京は外せない大切な場所だと思っています。しかし地方の作家にとって、展示のために東京に出てくるのは経済的にも負担がかかります。ですから、簡易的にでもギャラリーで寝泊まりしていただけるようにしたくて、〝STAY〟という要素を加えたんです」

場所として選んだのは、清澄白河。隅田川と小名木川が流れ、今年3月に改装を終えてオープンした東京都現代美術館がある街です。この風景は、安治川と堂島川が流れ、近くに国立国際美術館がある大阪の「ondo tosabori」とも、どこか似ています。

くらしごと市

イラストレーターや作家と同じ目線で接し、活動の場を広げているondo。その姿勢は、風通しがよく燦々と陽の光が差し込む「ondo STAY & EXHIBITION」の空間にも通じるものがあります。そして、それは「くらしごと市」にも共通しているのです。 ジャンルも地域も国境も越えて、暮らしを豊かにしてくれる作品と体験に出会えるマーケット「くらしごと市」。今回は、どんなご縁が繋がり、広がっていくでしょうか。ぜひ、足をお運びください。

取材・文/内海織加 写真/東泰秀

『くらしごと市 vol.3 in うめだスーク』
2019年5月15日(水)~5月21日(火)
※催し最終日は午後5時終了
@『うめだスーク』中央街区パーク

詳しい内容はこちらからどうぞご覧ください。↓ https://galleryondo.wixsite.com/kurashigotoichi3 くらしごと市

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