『MANAMI SAKURAI』前編 “かわいい”の先にある伝えたい想い | SOUQ ZINE スークジン

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『MANAMI SAKURAI』前編 “かわいい”の先にある伝えたい想い

『MANAMI SAKURAI』前編 “かわいい”の先にある伝えたい想い
あたたかみのあるピースフルなメッセージがつまったデザインで幅広い年代から支持されるテキスタイルブランド・MANAMI SAKURAI。デザイナーの櫻井マナミさんに、前編後編の2回に分けて、作り手である櫻井さんのこと、ブランドについて深堀りしていきます。前編では、ブランドを立ち上げるまでのヒストリーをうかがいました。

「描いた絵を持ち運べる」服の表現方法に魅せられて

小学校のときに書いた作文で書いた将来の夢は「絵を描く人」。幼い頃から絵を描くことがとにかく好きだったという櫻井さん。ファッションが好きなお父様の影響もあって、学生の頃はよく一緒に服を買いに行くこともあったそうで、それをきっかけに服にも興味を持ち始めるように。

MANAMI SAKURAI

その後、高校生になり、進路について考えるようになります。「絵を描くことは好きだけど、きれいに美術館に飾られているものというよりは、描いたものをそのまま外に持ち運んでいけるようなものがいいなと思ったんです。そういう表現ができるのが服なのかと思い、専門学校に行くことを決めました」 櫻井さんの服飾の道への第一歩が始まりました。

大事なのは、アイテムを通して何を伝えたいか

地元から上京して専門学校に入学した櫻井さん。しかし、専門学校のモノを作る実作業の部分に重きを置く授業スタイルにだんだんと違和感を感じるようになったといいます。 「作るための技術を学ぶことももちろん大事なこと。でも、もともとなぜ作るのか、なぜそのアイテムで表現しようと思ったのかというコンセプトをしっかり考えた上でモノを作りたいと思っていたので、『今日はワンピースを作りましょう』と実制作の部分に重点を置くスタイルは自分がやりたいこととは少し違うのかなと思ったんです」 決意したらすぐ行動に。専門学校を辞めて、世界で活躍する数々の著名なデザイナーを輩出するイギリスの名門芸術大学、セントラル・セント・マーチンズに入学します。大学での授業は、作ったモノのもとに何があるのかを考えることが大事だと教わったそう。

MANAMI SAKURAI

「作った服に対して『キレイ』だとか『かわいい』という見た目の部分だけではなくて、『あなたはこの服を通して何を伝えたいのか』という部分を大切にするところが私に合っていて、すごく楽しかったです」 充実した大学生活を過ごす中、作品を先生に見てもらったときに「3Dより2Dで表現した方がよさそうだね」と言われことがきっかけで、基礎課から進級して分かれる学科をシルクスクリーンでプリントした生地で服を作る、ファッションプリント学科に進むことを決意。見事試験に合格し、希望の学科へと進みました。

インターン先のインドで感じた布のチカラ

ファッションプリント学科では、櫻井さんの今後を決める出会いが待っていました。 「担任の先生が、年に1回出向いてワークショップを開くほどインドと交流がある方で。夏休みのインターンでインドに行きたい人はいないかと聞かれたんです。周りが『インド!?』とやや尻込みする中で、迷わず『行きたいです!』と立候補して行きました(笑)」 ここでもフットワークの軽さが光る櫻井さん。インターン先では、刺しゅうの柄のデザインをしたり、どんな色のアイテムにするか決めたり、戦力としていろんな経験を積むことができたそう。「インドって細かな刺しゅうの技術もそうなのですが、色味とか布のチカラがすごいんです。たとえば街を歩いている人の色の組み合わせ方を見ていても、グリーンのトップスにピンクのパンツを履いているとか、日本ではあまり見かけない色合わせをしていて、その組み合わせ方がどれも絶妙。服の形自体はシンプルで限られているのに、布が発する存在感がとにかくすごくて」 そんなこれまで見たことがない布の数々を目の当たりにし、「あ、私がやりたいのはこういうことだ」と確信を持ったそう。

MANAMI SAKURAI

同時に、イチから布をデザインしていきたいと強く思うきっかけにもなったと言います。 そんなインドの布のチカラに魅せられ、大学卒業後も2年ほどインドに自社工場を持つイギリスの会社で働いていた櫻井さん。 帰国後大手生地メーカーに4年勤めた後、独立。2019年にテキスタイルブランド『MANAMI SAKURAI』を立ち上げます。 「もともと経験を積んで30歳くらいで独立したいなと考えていて。その前に大きな会社でモノ作りの流れをしっかり見ておきたいと思って、入社しました」 人生設計をしっかりした上で着実にステップアップしているといった印象。 ご本人にそう伝えてみると、「まったくそんなことないです(笑)。忙しく過ごしていると、ついつい目の前のことに追われて、新しいことを始めることもできないと思って、『えいや!』と思って会社をやめて、独立の道を選びました」

会社時代とは勝手が違うテキスタイル作り

会社に勤めたことで、お客さんの手元に届くまでにどんな風にアイテムが作られて流通していくのかの流れは学べたものの、個人で立ち上げたブランドでその流れ通りに作れるかといったらそれはまた別のお話。 「たとえば一つの柄を作るとなった場合、会社だったら『2000mでお願いします』『分かりました』で工場と話は進んでいきます。でも、同じ工場に『今度新しくブランドを立ち上げるので50mからお願いできますか?』とお願いしても難しい。大量生産することで生地の値段が成り立っているので」 そこで、生地の仕入れ先や生地を作ってもらう工場は、会社に勤めていたときにお付き合いのあったところにそのままお願いするのではなく、その方たちにもっと小ロットで作ってもらえるところはないか紹介してもらってどんどんネットワークを繋げていったそう。 「それでも見つからなかった最初の頃はアトリエで一つずつ自分でプリントして作っていましたね。大変なことも多かったですが、ブランドを始めたからこそ新しい方々との出会いもあって、そんな素敵な方達との縁をこれからも大切にしたいと思っています。 」

MANAMI SAKURAI

ブランドを立ち上げて2年。 立ち上げ当初から変化を感じることは。 「変わらないのは、たくさん作っても必ずどこかに人の手を感じられる部分を入れること。手縫いの部分を入れてみたり、プリントに手描きのタッチが残るようにしたり。懐かしさや、自分のために作られていると感じてもらいたい気持ちは変わってないです」 年に2回行う展示会で出会うお客さんの反応もアイテム作りに大きな影響を与えたそう。 最初の頃は、自分は何を表現したいのか、どういうメッセージをテキスタイル を通して伝えられるのかばかり考えていたという櫻井さん。「具体的にどんな人に向けて作るのかまで考えられていなかったんです。自分がどうしたいのかに重きを置いていたというか」それがだんだん展示会で会うお客さんをはじめ、ブランドにかかわる人が増えるにつれ、アイテムへのいろんな意見を聞くことができるように。「こんな人たちに向けて届けたい、このアイテムを手に取った人がこういう気持ちになってもらうにはどうしたいいんだろう、と考えるようになりました。そこは最初の頃と変わったところだと思います」

アイテムを見たときに「かわいい!」と思ってもらえるのも嬉しいけれど、テキスタイルに込めた想いを感じたお客さんから「より愛着がわいて大切にしたくなったよ」「使うとき、その話を思い出すね」と言ってもらえることこそが作り手冥利に尽きると笑顔で話してくれました。

後編では、テキスタイルに込める想いはどんな風に浮かんでくるのか、浮かんだアイデアをどうやって柄として表現していくのかに迫ります。

Story

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Creator/Brand

MANAMI SAKURAI (マナミ サクライ)

テキスタイルデザイナー

MANAMI SAKURAI (マナミ サクライ)

「ピースフルなメッセージをテキスタイル にのせて贈る」をコンセプトに、手描きのドローイングをプリントした布と小さな手刺繍から、人の想いや懐かしい記憶に繋がるテキスタイルを製作。布に包まれ、守られる。優しい心地を感じる服と雑貨をお届けしています。

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