meteo(メテオ)第4回 ワンルームアトリエの魔術

アクセサリーブランド「meteo」のデザイナー・Harukaさんにインタビューする「ピックアップクリエイター」。最終回は、Harukaさんが一人で制作をしているというアトリエにおじゃましました。
- SOUQ
- Harukaさんの暮らしの拠点は、ずっとこのあたりですか?
- Haruka
- そうですね。私、生まれも育ちも南船場なんですよ。
- SOUQ
- 街っ子ですね。こちらのマンションはいつから住んでらっしゃるんですか?
- Haruka
- 2年前から主人といっしょに住みだして、去年結婚したんです。

- SOUQ
- おめでとうございます。2年前ということは、アクセサリーづくりをここでするという前提で住み始めたんですか?
- Haruka
- そうです。アトリエを見ますか?

マンションの1室のアトリエにて
- SOUQ
- これで何畳ぐらいですか?
- Haruka
- 6畳です。
- SOUQ
- すごく上手にレイアウトされてますね。ワンルームアトリエ、すごく立派です。
- Haruka
- ほぼ手づくりですけどね。主人にも手伝ってもらいました。
- SOUQ
- 漆もこちらで塗られてるんですか?
- Haruka
- いや、漆はまだ教室の方で塗ってます。漆の道具となると室(ムロ)と呼ばれる大きな木の棚が必要なんですよ。ここではスペースがないですね。
- SOUQ
- なるほど。でも、いろいろな機械がありますね。
- Haruka
- これはバングルを磨く機械です。手作業でやると時間がすごくかかるので、これでやります。

- SOUQ
- ここまで機械を揃えたのは、ある程度“いける”ってなってからなんですか?
- Haruka
- いやもう最初から揃えました。
- SOUQ
- 気合ですね。
- Haruka
- 本気でやらなと思って。人生1回しかないから。
- SOUQ
- 机ではどういう作業をするのでしょう?
- Haruka
- 真鍮を切ったり。やって見ましょうか?


- SOUQ
- 作業するのが2段なのはいいですね。
- Haruka
- 狭いですから、工夫しないと。この真鍮を切る作業が意外と難しくて。友達とのワークショップで、ここでやってもらったんですけど、切れないですね。思いっきり切ろうとするから切れなくて糸鋸が折れるんですよ。
- SOUQ
- 姿勢よくまっすぐな感じですね。
- Haruka
- 力を入れないで、まっすぐ切らないと切れないですね。

- SOUQ
- 手先というよりは全身を使われますね。ところで、ワークショップもされてるんですか?
- Haruka
- ときどきやってます。家具屋さんとか場所を借りてやることが多いんですが、友達で少人数だとここでやることもあります

ワークショップも開催
- SOUQ
- ワークショップはいつから始めてるんですか?
- Haruka
- 2017年12月に「Johnbull」さんで最初にやらせていただきました。
- SOUQ
- 「Johnbull」さんとのご縁は?
- Haruka
- 友達が店長さんだったので。外部の人を招いての最初のイベントだったみたいです。
- SOUQ
- 「meteo」のアクセサリーと「Johnbull」のデニムって合いそうですもんね。

- Haruka
- 5月に始めて、12月にもうワークショップなんて、ドキドキでしたけどね…あっ、ワークショップというかカスタムメイドのイベントでしたね。
- SOUQ
- 2017年は怒涛の1年でしたね。
- Haruka
- そうですね。もう覚えてないです(笑)。
- SOUQ
- 去年も怒涛だったかもしれませんが…。
- Haruka
- 毎月イベントがありましたからね。だから今年はゆっくり盆踊りに行きたい!
取材・文/蔵均 写真/桑島薫