nezu(ネズ) 第4回 学生時代、会社時代 | SOUQ ZINE スークジン

nezu(ネズ) 第4回 学生時代、会社時代

nezu(ネズ) 第4回 学生時代、会社時代
素材もデザインも個性的なアクセサリーブランド「nezu」。デザイナーの三島友加里さんにブランドを立ち上げるまで、どのような人生を歩んできたか聞いてみました。
SOUQ
「nezu」の作品を見ていると、グレイッシュなものが多いですね。
三島
はい。グレーはテーマカラーなんです。これはブランド名とも関係していまして…。
SOUQ
どういうことでしょう?
三島
ブランド名の「nezu」は、私の旧姓が根津とかいうわけではなく、ネズミに似てることからついた学生時代のあだ名なんです。
nezu
SOUQ
ネズミって呼ばれてたんですか?
三島
いえ、ネズちゃんとかチューとか呼ばれていました。
SOUQ
でも、多感な年頃の少女としては、ウサギとかリスではなくネズミのあだ名をつけられるのはイヤじゃなかったですか?
三島
いえ全然! 私の通っていた服飾系の専門学校の学園祭で、自分で何か衣装をつくってタコ焼きを焼くという企画があって、私たちのクラスはみんな動物に扮したんですが、私がネズミの格好をしたら、それがハマリ役で、そこからです。
SOUQ
それまではネズとは呼ばれてなかったんですか?
三島
呼ばれてなかったんですよ。
SOUQ
じゃあ、自らニックネームを編み出したというわけですね(笑)。
三島
そう。それが定着して、今はブランド名になってるから、いいんじゃないかと思っています。
SOUQ
いい由来ですね。今年は子年だし、きっと「nezu」の年になりますよ。ネズミ色=グレーって、どこか上品でシックさを醸し出しますものね。このオーガンジーの作品もグレーじゃなかったら、もっと甘くなってしまうのかもしれない。
nezu三島さんの手元にあるのが、2020年S/Sのコレクションからオーガンジー素材のピアス。

アパレル会社での仕事

SOUQ
独立して「nezu」を立ち上げる前、洋服のデザインをしていたのは何年ぐらいですか?
三島
アパレルの企業に勤めていたのですが、私が担当していたのが、しっかりものづくりをしていたブランドだったということもあって、大御所の先輩がいっぱいいて。8年ぐらい会社に在籍してたんですけど、そのうちの7年はアシスタントだったので、デザインはあまりしてなくかったです。
SOUQ
そうだったんですね。じゃあ企画などをしてたんですか?
三島
そうですね。デザインを描くのって洋服作りの一番の源だけど、それ以外の仕事もすごくいろいろあるので、それをやってました。納品までのスケジュール管理、生地の手配だったり、コレクションの資材集めとか。
nezu
SOUQ
じゃあ会社で働いているときも、自分でデザインしたいという気持ちはあった?
三島
はい。本来私はデザインするのがとても好きな人だと思うんですけど、仕事ではなかなかできなくて、やっぱりフラストレーションもたまってしまうこともありました。なので、知り合いのカメラマンと組んで作品を発表したり、オブジェを展示したり。そういう活動を会社の仕事とは別にやってました。
SOUQ
ものづくりはしてたんですね。。
三島
そうですね。そして、巡り巡って会社を辞めるタイミングがきまして。初めはちゃんとブランドをやる予定はなかったのですが、友達のカメラマンの子と作品撮りを1回してみようと思ってつくったのが、ファーストコレクションのアイテムです。ファーストコレクションの型数は16型ぐらい。今ではワンシーズンで100型は超えます。
nezu三島さんが見せてくれたのは、2015年A/Wのファーストコレクション「Wool stone」のブック。
SOUQ
それはすごい数ですね。
三島
今思うと、ほんとに8型とか16型とか少ないですよね。それを撮影をして友人に見せたら、「こういうのあんまり見たことないのでちゃんとやったらいいんじゃない。展示会とかに出してみなよ」って言われて。それを素直に聞いて(笑)、誰にも見せることなく展示会に出展したら、結構気に入ってくれるお店さんが多かったので、続けることができました。

退社後半年でコレクション

SOUQ
会社を辞めてから作品を出すまでは、どれぐらいの期間があったんですか?
三島
2月に会社を辞めて、9月には展示会に出してましたね。
SOUQ
それは早い! たった半年でできるもんなんですね。
nezu
三島
退社以前にも、作品づくりの中で毛糸を使用していて、ニットの質感がかわいいなとなんとなく思っていました。私の出身が織物産地の尾州だったこと、洋服をつくっていたこと、それぞれのバックボーンが共鳴して、自然な流れでファーストコレクションの「Wool srone」ができました。
SOUQ
そういう意味では、デビューはやはり毛糸しかなかったかもしれませんね。これから手がけてみたい素材やデザインはありますか?
三島
アクセサリーだけでなく、洋服や生活用品などもやってみたいなと思っていますが、いまのところ半年に1回新作コレクションを出すので精一杯です。

取材・文/蔵均 写真/東泰秀

Creator/Brand

nezu(ネズ)

アクセサリーデザイナー

nezu(ネズ)

2015年よりテサインレーベル「nezu」をスタート。 nezuでデザインするのは、要素と要素を掛け合わせてできる新しい“たのしさ”を詰め込んだ アクセサリーブランドを制作しています。

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