n.number(エヌナンバー)前編 一人ひとりの中にある可能性を知ってほしいから | SOUQ ZINE スークジン

n.number(エヌナンバー)前編 一人ひとりの中にある可能性を知ってほしいから

n.number(エヌナンバー)前編 一人ひとりの中にある可能性を知ってほしいから
手に持つだけで不思議と気持ちが鼓舞されるような、独特のきらめきを放つお財布や名刺入れを展開しているn.number(エヌナンバー)。今回は、そのデザイナーである三上直美さんに、ブランドやアイテムに込めた想いについてお話をうかがいました。

女性たちへの想いをブランド名に込めて

n.number(エヌナンバー)のアトリエを訪ねると、出迎えてくださったのはデザイナーである三上直美さん。凛と聡明な魅力とやわらかく穏やかな魅力の両方を持ち合わせているような彼女の雰囲気に、アイテムと共通したものを感じて、なるほどと思わず心の中で大きく頷いてしまいました。美しく整頓されたアイテムの箱やミシンの置いてある作業部屋は、作品づくりの間にも時折開きたくなるというフランスの写真家、サラ・ムーンの写真集が置かれ、ONとOFFが心地よく混じりあっているような空気感。

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三上さんがブランドを立ち上げたのは、2016年のこと。その数年前まではレザーのアイテムを展開する企業で商品企画を長年経験し、一度、会社を辞めて自分のための時間を過ごしていたのだそう。そして、再びフリーランスで今までの経験を活かした仕事を進めていく中で、自分のブランドを立ち上げたいという気持ちが芽生え、そこから大切に準備を進めてスタートさせたのが、このn.numberでした。このネーミングに込めた想いを、三上さんはこう話します。

「ブランドを立ち上げる頃、naturalというワードがしっくりきていて、その流れで、そこに存在しているプラスの数を指す自然数=natural numberという言葉と出会いました。ブランド名の最初のnはnaturalを意味するんです」

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お財布などアイテムにも刻印されているブランドロゴは、数字の0と1を組み合わせて表現されています。ここにも、三上さんの大切にしている想いが込められています。

「日頃から、悩みながらもエネルギッシュに前向きに活動している周りの女性たちと接する機会が多かったので、自然体の状態で既に一人ひとりの中には可能性が備わっているよ、と彼女たちにエールを送るような気持ちでブランドを立ち上げました。だから『なにもないように見えて既にそこに在る』というメッセージをブランド名にも、ブランドロゴにも込めたかったんです。ちなみに、このロゴは、女性のデザイナーさんが提案してくださったもの。0と1の数字で想いを見事に表現していただいて、とても気に入っています」

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きらめきが明日の一歩につながるように

n.numberのアイテムは、 レザー素材をベースにしながらも、箔押しによって美しく光が反射し、きらきらと輝きを放ちます。その質感は、スパンコールのようでもあり、光沢のある紙素材のようでもあり、刺繍のようでもあり、とても不思議です。そんな〝きらめき〟は、デザインのテーマのひとつでもあったのだそう。

「アイテムを手に持った時に、その人ごと華やかに美しく見えるものを作りたいと思っていました。そのためには、どんな素材がいいんだろう、どんな形がいいのかな、と思いながらイメージを膨らませていきました」

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「アイテムを買いに来てくださると、鏡の前にお立ちになる方が多いんです」と三上さん。お財布や名刺入れは、外に出して持ち歩くものではないから、洋服のように鏡の前で合わせるというのは、あまりないことかもしれません。でも、自分に似合うかどうかを確認したくなるのは、n.numberのアイテムが持つ人を表したり、こうなりたいという憧れの象徴みたいなものだからでしょう。

「自分と合うかな、気持ちが上がるかな、っていうのは、手に持っている姿を鏡で見ていただいた方がわかるんです。だから、ぜひ鏡の前にどうぞ、とオススメしてしまいます。そういう意味では、アクセサリーにも近いのかもしれません」

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n.numberのきらめきは、手にする人たちの気持ちを、いつもより少しだけ明るくしてくれたり鼓舞してくれたり。手にするたびに、気持ちがほんの少し高揚させてくれます。そして、その積み重ねは心の栄養となって、一歩前に進む時の力となってくれるはずです。

「ほんの1㎜でも気持ちが上がってくれたらいいな、と思っていますね。財布は毎日使うものだから、その1㎜が積み重なった時に、表に出る勇気になったり、気持ちのいいことを選ぶ意志になったりするのかなって。ちょっとした気持ちで全てが変わることってあると思うんです。そのきっかけになったら嬉しいですね」

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少しだけ元気がでない時や失敗して落ち込んでいる時、新しいことに一歩踏み出す勇気が欲しい時や大丈夫だよと背中を押して欲しい時、気分を上げてくれるお気に入りのアイテムが力を与えてくれることがあります。n.numberのアイテムは、まさにそんな役割も担ってくれるような気がするのです。後編では、さらに三上さんが表現するデザインイメージについてお話をうかがいます。

取材・文/内海織加 写真/宮川ヨシヒロ

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