n.number(エヌナンバー)後編 デザインに込めた 輝く女性たちへのエール | SOUQ ZINE スークジン

n.number(エヌナンバー)後編 デザインに込めた 輝く女性たちへのエール

n.number(エヌナンバー)後編 デザインに込めた 輝く女性たちへのエール
女性らしいエレガントな上品さも、エッジの効いた個性的な強さも、両方を兼ね備えたアイテムを展開しているn.number(エヌナンバー)。前編に引き続き、デザイナーの三上直美さんに、デザインの中で表現している世界観について、お話をうかがいました。

凛と前を向く〝彼女〟のために

デザインの発想の素になっているものをお聞きすると、「普段出会う人たちですね」と三上さん。起業するためのスタートアップセミナーや自立した女性たちがこれからの活動や思いを話すような集いの場に普段から足を運び、魅力的な人たちと交流することが、ものづくりのイメージを膨らませてきたと言います。

「女性たちの想いとか夢とか、悩みなんかも含めていろいろな話を聞いていると、様々なスタイルやスタンスが見えてくるので、そこからイメージが広がっていきましたね。そうやって話を聞くことが、今でも自分の励みになっています」

n.number

n.numberには、2つのシリーズが存在します。細かいラインによる型押しが施され、その反射によって表面が上品に輝くのは、 “In Her” 「彼女の中に」と名付けられたシリーズ。このイメージを三上さんはこう話します。

「このシリーズは、光と影によって表情豊かになっています。好きなところと嫌いなところ、いいところと悪いところ、そういう二面性って誰の中にもあると思うんですけど、どちらもあっていい、そのままでいいっていう気持ちで作ったが “In Her” 。そのままでいい。そんな気持ちを込めています」

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それに対して、ヴィヴィッドな色彩と箔の輝きによって、パキッと個性的な華やかさを持つのが “Her Truth” 「彼女の真実」と名付けられたシリーズ。革職人によって手染めされたというベースの色彩も鮮やかで、目がさめるようなインパクトがあります。

「これは、自分の中にある見えない何かを色彩が呼び覚ましてくれる、みたいなイメージで作りました。普段は選ばないようなカラーでも、気分で選んでもらったら、新しい自分を発見することができるかもしれないな、って。そういうアイテムになったらいいな、という願いも込めています」

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オンの時もオフの時も寄り添えるものを

そんなふうに、周りの前向きな女性たち=Herという存在を意識して、彼女たちの一人ひとりの物語を尊重するように作られているn.numberのデザイン。しかし、「それは彼女たちに向けているだけではなかったのかもしれない」と三上さん。

「途中で、周りの女性たちに向けて作っているようで、実は自分のためでもあったのかもしれない、って思ったんです。だから、Herは、彼女でもあり、私でもあるというか。スタートの時には、誰かのためにって思っていたんですけど、実は、こうしてデザインすることが、自分の背中を押すためにも、とても必要なことだったんだなって素直に思って」

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お聞きすれば、三上さんご自身も、これまでの人生の中で試練のような辛い出来事も経験し、いろいろな感情と向き合ったり、ゆっくりと自分を整えたりしながら、ブランド立ち上げという大きな一歩を踏み出すことができた女性のひとり。悩みながらも、一歩踏み出すことによって表現する世界を広げることができたよろこびを、ご自身が味わっているからこそ、自立しようとしている女性たちの心を照らし、力を与えるようなアイテムを作りたいと思うのかもしれません。

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ブランドの立ち上げから約5年。ブランドの成長と共に、三上さんの中には新たな構想が生まれ始めています。

「ブランドを立ち上げた頃と今とでは、また状況は少しずつ変わっているのを感じます。今は、いきいきと自分のやりたいことを見つけ、自分の足でしっかりと立ち、のびのびとクリエーションをしている女性が増えているように思います。そんな今は、もしかすると女性たちの背中を押すようなONになるアイテムはそのままに、ふと息を抜けるようなOFFになるアイテムがあってもいいのかなと思っています。そんな時に寄り添えるのは、やわらかな手触りの革やオーガニックコットンやリネンを使ったアイテムかなぁ、とかイメージを膨らませているんです」

女性たちに寄り添うものづくりは、時代や状況によって必要なものをキャッチし、形を変えたり広げたりしながら、これからもまだまだ続いていきます。

取材・文/内海織加 写真/宮川ヨシヒロ

Creator/Brand

n.number(エヌナンバー)

バッグデザイナー

n.number(エヌナンバー)

2016年バッグブランド「n.number」をスタート。革の個性をほんの少し引き出し、使う人がより美しく素敵に見えること、また、気分が上がることを目的としたもの作りに日々邁進しています。

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