ORZO(オルツォ) 第2回 神戸と堀江に拠点を

神戸に1号店、大阪・堀江に2号店を出した革バッグブランド「ORZO」。出店の経緯はどういうものだったのでしょうか? 代表でありデザイナーの平岡 学さんと奥様の加奈子さんに話をうかがいます。
- SOUQ
- 神戸のお店に1号店を出されましたが、お二人は神戸出身でいらっしゃいますか?
- 学
- 僕らですか? いや、二人とも生まれも育ちもバリバリの大阪です。
- SOUQ
- 最初に神戸に出店されたのは、どういう経緯だったんですか?
- 学
- もともと妻の父が神戸で店をやっていて、そこで僕もいっしょに働いていたんですけど、そこから独立することになって、それで神戸で。
- SOUQ
- お父さんのお店では、どれぐらい働いてらっしゃったんですか?
- 学
- 神戸のアパレル会社で販売を3年ぐらいやったあと、お父さんの店では3年ほど働きました。
- SOUQ
- 学さんがアパレル会社で働いていたころから、お二人は結婚されてた?
- 加奈子
- してました。高1からずっといっしょで、25歳のときに結婚しましたね。

- SOUQ
- 結婚されてたこともあって、加奈子さんのお父さんの店で学さんが働き始めたんですかね?
- 加奈子
- アパレル会社にいたときに、今後どうしようかなと考えていて。そのころ、父の神戸の店が人足りないからちょっと手伝ってくれないという感じで働き始めました。
ミシン遊びから始まったバッグづくり
- 学
- その店にミシンがあったので縫い始めて。最初は遊びでさわってたという感じだったんですが、だんだん楽しくなってきて。ものにもなってきたので販売し始めたというのが、バッグづくりを始めたそもそもですね。
- SOUQ
- ミシンをきっかけにバッグをつくり始めたんですね。自分の店を持ちたいという願望はそのころからあったのですか?

- 学
- それは全然なかったですね。公務員とかになりたかった(笑)。上に立つこととか苦手なので。
- SOUQ
- でも今は代表取締役です(笑)。
- 学
- そうですね(笑)。でも、昔から自転車に蛍光シールを貼ったり、いろいろとものをつくったり、デザインすることは、好きだったのかもしれないですね。
- SOUQ
- バッグをつくり始めて1、2年で店を出すというのは、勇気がいることだったのではと思いますが。
- 学
- お父さんといろいろ話をしていて、やりたいことや方向性が少し違ったりもしていて、お父さんもそれを薄々気づいてたところもあったから、「それやったら、ひとりでやったら」と言ってくれて。「それやったら、そうします」という感じで。
- SOUQ
- お父さんも背中を押してくれたんですね。
- 学
- そうです。店をオープンさせるときのやり方とかも教えてもらいました。

神戸の店から堀江の店へ
- SOUQ
- 神戸の店のオープンはいつだったんですか?
- 学
- 2013年の3月なので、もう5、6年前ですね。
- SOUQ
- 神戸のどのへんでオープンしたんですか?
- 学
- トアウエストですね。
- SOUQ
- あのへんはファッションのショップも多いですもんね。
- 学
- そうですね。がんばっている店が多いです。
- SOUQ
- 神戸のお店を出された時から、今ぐらいのアイテム数はあったのですか?
- 学
- 神戸店は洋服のセレクトもしているので、それが半分ぐらいを占めてて、かばんの型数はもう少し少なかったですね。洋服のセレクトとオリジナルバッッグの割合は、見せ方も売り上げも半々ぐらいの感じでした。

- SOUQ
- 堀江のお店はいつオープンですか?
- 学
- 2016年の4月です。
- SOUQ
- こちらのお店を開くきっかけは?
- 学
- 娘と二人で堀江にぶらぶら遊びにきてて、たまたまこのマンションを見つけて。1階に「テナント募集」という張り紙があったので、電話してみたら大家さんと直接つながって、そのまま交渉できたのでラッキーでしたね。
- SOUQ
- ここは場所もいいですしね。
- 学
- そうですね。ロケーションといいガラス張りの佇まいといい、気に入りましたね。

- SOUQ
- 神戸でやり始めて3、4年経って、さらに新しい店を持ちたいと思い始めたんですか?
- 学
- そうですね。大阪に住んでいるので、家の近くで店を出せたらいいかなというのはありました。子どももいるし、妻が通うのに便利なほうがいいですから。神戸で商品がめちゃくちゃ売れてるというわけではない状況で、がんばったと思います(笑)。
取材・文/蔵均 写真/桑島薫
ORZO KOBE
●神戸市中央区北長狭通3-2-12
TEL:078-332-1451
11:30ー20:00
無休
ORZO HORIE
●大阪市西区南堀江1-22-6-101
TEL:06-7178-7947
11:30ー20:00
無休
神戸と堀江に拠点がある「ORZO」。次回第3回は、独特のやわらかいフォルムを持つバッグづくりについて話を聞いていきます。