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PAGOT(パゴット)後編 西脇のまち、播州織とともに紡ぐものづくり

PAGOT(パゴット)後編 西脇のまち、播州織とともに紡ぐものづくり
兵庫県西脇市でレディースバッグや小物アイテムを制作しているバッグブランドPAGOT(パゴット)。地場産業である播州織を活かしたものづくりにもチャレンジしています。後編では、店主でありデザイナーの堀井さんに播州織の魅力やまちへの想い、今後の展望についてお話をうかがいました。

移住先で、地場産業“播州織”と運命の出会い

「大阪から西脇に移住したのは、3年前。妻の地元だったのですが、“播州織”があるところにも強く惹かれました。ものづくりをする上で、何か面白い取り組みができるのではないかとワクワクした気持ちがありましたね」

PAGOT

播州織は、兵庫県の西脇市と多可町に伝わる地場産業で、200年以上の歴史をもつ先染織物。PAGOTのバッグにも、製品そのものや裏地にオリジナルの播州織であるPAGOTタータンが使われています。この生地が生まれた背景には、どのようなドラマがあるのでしょうか。

PAGOT

「西脇でお店をはじめたときからずっと、いつか地元の職人さんにオリジナルの播州織を織ってもらいたいと思っていて。その熱意をいろんな人に話しているうちにご縁がつながって、一緒にやりましょうと手を挙げてくれた職人さんがいたんです。僕が作りたい生地は、普通の播州織よりもだいぶ厚みのあるもので、職人さんもこんな厚手の生地は今まで織ったことがない!とおっしゃられて(笑)柄も革との組み合わせや季節感などを考え、播州織の定番柄のひとつであるグリーン基調のタータンチェックを元に、糸の色、ピッチの幅まで、PAGOT仕様にしてもらいました。職人さんもすごく頑張ってくださって、おかげで納得のいくものに仕上がり、もう感しかありませんね」

生地を織った後は、基本的に最終の製品を見る機会がほとんどないという、播州織の職人さん。PAGOTのタグがついたバッグを見たときはとても感動されていて、その姿に堀井さんも胸が熱くなったといいます。今では、PAGOTタータンの評判が広まって、他のブランドから同じような厚手の生地を織ってほしいと、職人さんに新しい発注が来ているのだとか。さらに、堀井さんは播州織の廃棄生地を使った新商品、エブリデイバッグを開発するため、クラウドファンディングにもチャレンジ。見事、目標以上の支援者を集めプロジェクトを達成しました。

PAGOT

「クラウドファンディングは、“廃棄生地=ダメなもの”というネガティブな価値観を壊して、もっとポジティブに播州織の魅力にふれてもらうひとつのきっかけになればという想いではじめました。ものを売りたいという考えではなく、西脇のまちの現状やものとの付き合い方を伝えたいという、僕ら自身の決意表明でもありましたね。これからも、播州織をしっかり製品にしてお客さんに届け、また職人さんに新しい生地を織っていただくという流れを作る、それがPAGOTの使命だと思っています」

堀井さんの挑戦によって、今までにない新しいかたちで播州織の魅力が発信され、地域全体が盛り上がっています。

西脇は、PAGOTにとってパワースポット

PAGOT

堀井さんは西脇に移住したことで、ものづくりに対する考え方も大きく変わったといいます。「PAGOTをスタートさせた当初は、自分や製品をただただかっこよく見せたいという想いが強かったんです。でも播州織の職人さんたちの真摯な姿勢に衝撃を受けました。純粋に生地を織ることが楽しいという愛にあふれていて、これぞ日本のものづくりのもつ強さや美しさだと感じたんです。播州織の産業は昔に比べれば勢いをなくして厳しい状況です。そんな中でも職人のみなさんはいつも明るくパワフルで、播州織や西脇のまちのために何ができるのかを考え、ものづくりと向きあっています」

堀井さんが西脇に来て気づかされたのは、ものづくりにおいて何より大切なのはそれを作る“人”だということ。“この人が作っているから欲しい”“この人が作ったものだから心地いい”そう思わせる一人ひとりの職人さんの魅力が、現代まで受け継がれる播州織を支えてきたのだと感じたそうです。「人生の価値観や考え方、向き合い方は、ここ西脇で教わったと思います。PAGOTにとって、西脇はパワースポットだといえますね」

地域とともに織りなす、未来へのストーリー

西脇でさまざまな活動を続ける、堀井さんの今後の目標は一体なんなのでしょうか。「播州織はシャツやハンカチ、ストールなどアパレルのイメージが強いですが、細かな端切れを使ってインテリアアイテムを作るなど、播州織の可能性をもっと広げていきたいです」

PAGOT

今年になって、PAGOTのショップでは西脇周辺で活動する播州織の生地のデザイナーや播州織を使った製品の作り手の方と協力して、ポップアップイベント「Pagot Story」も開催。「西脇では新しい動きがどんどんはじまっています。播州織そのものではなく、“播州織のある暮らし”というライフスタイルを提案しようと取り組む若い人も出てきて、いい意味で多様性がある。播州織に対して、異なるアプローチをする人たちが混ざりあうことで、新しいものづくりや価値観が生まれていくといいなと思います」

PAGOT

「ものづくり以外にもやりたいことがあって、最近、お店の近くに空き地を借りたんです。今は整地した段階ですが、これから播州織のシートを敷いたりして、公園みたいなパブリックスペースを作りたくて。名づけて、PAGOT PARKとでもいいましょうか(笑)そこで、ワークショップを開いたり、プロジェクタを使って映画を上映したりしたいんです。そんな地方で生活をするからこそできる楽しみ方を提案して、西脇に暮らす人たちにもっとこのまちを好きになってもらえたらうれしいですね」

堀井さんにお話を聞けば聞くほど、これからの夢は膨らむばかり。ものづくりやまちを愛する情熱によって、これからもPAGOTの新しい物語が紡がれていきます。

※播州織は、播州織産元協同組合の登録商標です。

取材・執筆/福田あい 写真/PAGOT提供

Creator/Brand

PAGOT(パゴット)

100年愛されるバッグを目指して

PAGOT(パゴット)

一緒に歳月(とし)を重ねていけるバッグを作りたい・・・そんな想いから『100年バッグ』がPAGOTの向かう先となりました。いくつになっても愛おしく、素材の温もりを感じ「使って 直して 愛して」を繰り返してもらえるようなモノづくり。暮らしの中にほんの少しの彩りをお届けします。

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