かわいい月齢カードにも! 鳥モチーフのカレンダー | SOUQ ZINE スークジン

かわいい月齢カードにも! 鳥モチーフのカレンダー

かわいい月齢カードにも! 鳥モチーフのカレンダー
そろそろ2020年のスケジュール帳やカレンダーを用意しておきたい季節。今回のSOUQ IT!は、かわいいデザインペーパーや封筒などをつくる「ROCCA(ロッカ)」が昨年誕生させたユニークなカレンダーを紹介します。

「ROCCA」のデザイナー・藤田チエミさんは、会社員として雑貨の企画を経て2006年に京都でブランドを立ち上げ、大阪の雑貨店でポストカードの販売から始め、途中東京でのケータリングの仕事、沖縄の自然の中で生活をするなど、活動の場所を日本各地で変えながら自分がやりたいことをマイペースにこなしながら制作を続けてきました。

ROCCA「ROCCA」のデザイナー・藤田チエミさん。

ブランド立ち上げの頃から藤田さんが主にデザインモチーフにしているのが、花などの植物や鳥。

「鳥と花が好きで、ずっと描いてます。鳥はくちばしと羽があったら、誰が見てもそれとわかるので、たぶん描きやすいんでしょうね。デフォルメしてデザインしやすいモチーフでもあるし、それでいていろんな種類があって色もきれい。見たことない鳥や花を見つけたら、つい写真を撮ってしまいます」。

ROCCA藤田さんが描いたデザインスケッチ。

鳥が好きで、つい描いてしまうという藤田さんが昨年つくったのが、1から12までの数字を鳥で描いたカレンダー「12BIRDS FROM NUMBER」です。

「つくったきっかけは、数字が鳥の形だったら面白いなぐらいの気軽な発想なんですけど(笑)。“2”の鳥はおそらく描けるだろうな、でも“4”ってどうなんだろう? と思い、やってみたら描けたんで、他もいけるんじゃないかと踏んでスタートしました。“4”は一番お気に入りなので、カレンダーの表紙にしています」。

ROCCA

逆に一番描きにくかった数字は? という問いには、「“3”ですね。くちばしを描くのは簡単だったんですけど、3の下半分の部分をどう始末したらいいのか悩みました。試行錯誤の末、鳥が車を運転していて窓から羽を出しているような感じにしています」。

ROCCA

ポストカードとしても

昨年初めてつくった2019年度版のカレンダーとデザインはほぼ同じですが、2020年度版は、カレンダーとしての役目を終えたあとも、切り取ってポストカードとしても使える仕様になっています。

「去年は販売しだした時期が遅かったということもあって、途中からカレンダーとして販売するのをやめて鳥が描かれた部分だけを切り取って、カードとして紙のセットにアソートして販売したんですよ。そうしたらお客様が『赤ちゃんの月齢カードにします』とか、『自分の誕生日の“7”が欲しいです』とか、結構反応してくださって。その時に来年は、有効利用できるように、ポストカードとしての機能もつけるようにしようと思いました」。

ROCCA裏面のキリトリ線に沿って切り取れば、ポストカードにも。

ポストカードとして使わなくても、日付が書いている白い部分をカットして、額に入れて飾ってくれている人もいるとか。まさに“アート”にもなるカレンダーですが、色合いなどはどのように決めているのでしょうか?

「並べて飾ってもいいように、他の月とチグハグにならないように色合わせを考えて配色しています。暖色と寒色が重なりすぎないようにというのはありますね。あとは数字の形と色の相性も考えました。“4”には絶対このピンクかなとか。数字と色の関係性を決めるのには結構時間をかけました」。

ROCCA

数字の鳥が黒の線画なので、色はあまり前に出てこないように薄めに、少し黒を混ぜてくすんだ感じの色にしているそう。「黒い壁でも白い壁でも、最近流行りのカラーペイントを施した壁や木目の部屋など…置いた場所に合わせて色合わせを楽しめます」。

ROCCA

1枚1枚バラバラなので、1枚だけで使うだけでなく好きな色の組み合わせで3カ月まとめて貼ったり、12カ月すべて並べて貼ったり、自由に使ってみてほしいと藤田さん。鳥の数字は、スタンプにするなど、今後もずっと使っていきたいと構想が広がります。

ROCCA

紙というより印刷好き?

「12BIRDS FROM NUMBER」以外にも、デザインペーパー、封筒、ポチ袋など、紙ものの作品が多い「ROCCA」。藤田さんは昔から紙好きだったのでしょうか?

「一番古い記憶は、子どもの頃。友達との千代紙交換。2枚づつ交換して柄合わせを楽しんだりしていましたね。お菓子の包み紙をとっておいたり。あと、中学生の時に友達同士で手紙交換をするのが流行ったのですが、リプトンのティーパックの黄色い袋に手紙を入れて渡したり。『PATi・PATi』という音楽雑誌があったんですけど、好きなアーティストのページを切り取ってそれを封筒にして送ったりもしてました」。

ROCCA「ROCCA」のデザインペーパー

最近、紙も好きだけど、それよりも印刷が好きなんだと気づいたという藤田さん。インクなども含めて、色と形と雰囲気が合わさっての存在が好きだと言います。

「なんでもない紙でも色と印刷が乗れば、ちゃんとなにかが伝わったり、ものとして存在するのが面白い。印刷物が好きなんですね。たくさんの時間と工程を経てできあがった紙を、簡単に捨てずに最後まで使いたいという気持ちがあります」。

ROCCA「ROCCA」の作品は、写真の“bazar”など、柄の名前がそれぞれに付いています。「これは当時よく聴いていた音楽の雰囲気やイメージからできた柄です」。

紙の種類でいうと、アラベール、グラフィックデザイナーの田中一光さんが開発に携わった紙・里紙などが特に好きだという藤田さん。

ROCCA

思い浮かんだイメージは、基本的にまず手書きして、それを後で整えながらスキャンして仕上げるそう。

ROCCA藤田さんの描いたデザインスケッチと実際にプロダクトされたポストカード。

「みなさん、デザイン画などはスケッチブックに描いてらっしゃったりすると思うんですけど、私の場合、描きたい時にそのへんにある裏紙に描いて、それを束にして置いていて。そこからかわいいものを拾って後から形にすることが多いです。喫茶店のナフキンとか、年金通知の封筒の裏とかにも描いたり(笑)。少しでも余白があれば、ついそこに描いてしまうという感じですね」。

取材・文/蔵均 写真/桑島薫

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