rok(ローク)前編 心が軽くなる無表情キャラクター | SOUQ ZINE スークジン

rok(ローク)前編 心が軽くなる無表情キャラクター

rok(ローク)前編 心が軽くなる無表情キャラクター
ハンドメイドアクセサリーブランド<CHIMNEY>から2017年に派生して生まれた飾り、そして彩りを楽しむことのできるオブジェ作品ブランド<rok>。今回はそのデザイナーであり、造形作家である立花さんの展示会にお邪魔し、その独特で繊細な表現についてお話をお伺いしました。

無表情だから、心に寄り添う。

今回お邪魔したのは、2020年7月4日(土)より5日間にわたり開催された<rok>の展示会<いけたらいくパーティ 大阪編>。ギャラリーに一歩足を踏み入れると、そこはまるでおもちゃ箱の世界!カラフルなオブジェやアクセサリーがずらりと並んでいて、子どもの頃に行った遊園地のような高揚感を思い出させてくれる空間でした。壁にもデザインが施されていて、空間いっぱいを使って<rok>の世界観が表現されていました。

「どれも可愛いなあ」手にとって見ていると、自然と笑みがこぼれてきます。なんだか、「いつもお疲れさま」と立花さんの生み出したキャラクターたちが癒してくれているような気持ちに。ほっこりとした心で作品を眺めている私に、「実は…私の作品って、基本的に表情がないんですよね(笑)」と立花さん。そう言われて改めて見てみると、たしかにキャラクターは文字通り“無表情”。

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笑っているのか、怒っているのか、それとも本当に“無”なのか…。キャラクターからは感情が読み取れません。「意識して無表情にしていたわけではないのですが、気付いたらどのキャラクターも全部表情がないんですよね。でも、私個人としては、表情が無い方が感情移入しやすいかなと思っていて。キャラクターが笑っていたりすると、作品そのものの“性格”が決まってしまうような気がするんです。だから私が作るものは、手に取ってくれた方によって捉え方が違っていてほしいなとおもっています」

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キャラクター自体が何を考えているのかわからないからこそ、誰の心にもスッと馴染むのかもしれません。そんな立花さんが生み出す無表情のキャラクターですが、「笑っている方が売れるよ」と言われたこともあるのだとか。それでも立花さんは自分のスタイルを貫いてきました。何故なのでしょうか。

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「生きるのって、みんな大変じゃないですか。仕事とか人間関係とか、それぞれに悩みの種があって。そんな毎日の中で、誰かの心がふっと軽くなったり、顔がほころんだりする瞬間を、私の作品を通して増やせたらいいなとおもっています」と立花さんは素敵な笑顔で話してくれました。立花さんの優しい心から生まれる無表情だからこそ、そっと気持ちに寄り添ってくれるものになっているのでしょう。

好奇心から生まれる新たな作品

立花さん自身も他の作家さんの作品やアクセサリーが大好き。女性らしいお花のアクセサリーなど、たくさん持っているのだとか。「だからこそ、他とはすこし違うまだ世に出ていないもの、自分にしか作れない楽しくてちょっと笑ってしまうようなものを作りたいとおもっています」そんなちょっと不思議で温かい立花さんの作品のインスピレーションは、意外なところから湧いているんです。

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立花さんの場合、こんな作品を作りたい!こんなイメージのものを作品にしてみたい!とおもって作り出すのではないようなんです。「作ってみたい、というよりまず、こんな材料を使ってみたいから始まることが多いんですよね」まるで少年のように目を輝かせて立花さんは語ります。

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「使ってみたい金具や材料、組み合わせてみたい素材などがどんどん自分の中に溜まってきて、じゃあこの素材を使うにはどんなキャラクターがいいだろう?って。そこから落書きを始めるんです。落書きをしていく中で『これいいな』とおもうものを実際に形にしています」

使ってみたい、合わせてみたいという創作意欲と、誰かの心に寄り添っていたいという立花さんの優しさが合わさってこその<rok>の作品の心地よさなのだなと気づかされました。立花さんが今後、新たな素材や材料に出会い、そこから引き出されるインスピレーションが楽しみでなりません。後編では、立花さんが作品づくりを始めたきっかけや、今後についてお話をお伺いします。

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造形作家

rok(ローク)

rok(ローク)は、2017年にハンドメイドアクセサリーブランドCHIMNEY(2009-)から 派生した飾り、彩り、楽しむことのできるオブジェ作品ブランド。
その時その時惹かれた形をつなぎ合わせて造形し、心と技をしっかりとこめて 日々をささやかに彩る作品を制作しています。

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