Sai Design(サイデザイン)第4回 幼少の頃からものづくり

クリエイターの作品やライフスタイルにスポットを当てる「ピックアップクリエイター」。今回は、ニットを使ったアクセサリーブランド「Sai Design」のデザイナー・佐藤麻依さんにインタビューしました。
- SOUQ
- 佐藤さんは出身はどちらになりますか?
- 佐藤
- 長野県で生まれて、それから長崎へ移って高校生までいて、専門学校に入るときに東京に出ました。
- SOUQ
- 今は福岡なので、九州在住が長いですね。
- 佐藤
- そうですね。
- SOUQ
- 小さい頃はどのような子どもでしたか?
- 佐藤
- 子どもの頃から立体が好きで。兄がいるんですけど、ブロックとか積み木で遊んでいて、ママゴトとか女の子が好みそうな遊びはあまり好きじゃなかったですね。木を削って何かをつくったり、ロボットをつくったり、そういうのが好きでした。

ブランド名の由来は?
- SOUQ
- 小さい頃からものづくりがお好きだったんですね。
- 佐藤
- そうですね。絵を描いたり、あとタンスを真緑に塗ったりとか。
- SOUQ
- タンス?
- 佐藤
- はい。姉からのおさがりのタンスが、白地にお花が描かれたりしてちょっとかわいかったんですよ。それが嫌いで、真緑に塗り直した。やはり姉からもらったピンクの自転車をグレーにしたり。
- SOUQ
- 一般的に女子受けする甘い、かわいい感じのものはあまりお好きじゃなかったようですね。
- 佐藤
- レースとかひらひらするものも好きじゃなかったですね。ピアノの発表会で母から「これを履きなさい」と渡されたレースの靴下を拒否したことは、大人になった今でも怒られます(笑)。かわいい格好をさせたかったんでしょうね。


- SOUQ
- 「Sai Design」というブランド名はいつからですか?
- 佐藤
- 学生の時に自分のブランド名をつくるという授業があって、そこでもうこの名前をつけていました。
- SOUQ
- 由来はなんだったんでしょう?
- 佐藤
- すごく単純なんですけど、私、名前が佐藤麻依なんですが、学校に行ってたときに、サトウさんも、マイさんもたくさんいたので、フルネームを短縮して呼ばれてたんですよ、最初は「サトマイ」から始まり、だんだん短くなって「サイ」になりました(笑)。
- SOUQ
- ずいぶん短くなりましたね(笑)。専門学校を卒業されてニットメーカーに就職されたのですか?
- 佐藤
- そうです。
東京と福岡の違い
- SOUQ
- 会社ではどういう仕事をされていたんですか?

- 佐藤
- 小さな会社だったので、企画営業という名のなんでもやる役割で、デザインも描くし、糸の発注もするし、販売応援に行ったり。
- SOUQ
- それは八面六臂の活躍ですね。メーカーだったんですか?
- 佐藤
- そうですね。染めるところからやって、洋服に仕立てて売るという会社でした。ミセスがメインの顧客で、セーターとかタペストリー、手袋とかクッション、ぬいぐるみ…ニットで編めるものならなんでもやってましたね。
- SOUQ
- その会社にはどれぐらい勤めてらっしゃったんですか?
- 佐藤
- 3年半ぐらいですね。

- SOUQ
- その間に、「Sai Design」のアクセサリーも少しずつつくってらっしゃたんですか?
- 佐藤
- いえ。アクセサリーはつくってなくて。学校では、自分で糸を染め、編んで、プリントもしてたので、バッグやマフラーをつくって活動してたんですよ。それがだんだん小さくなっていて、アクセサリーになっていきました。
- SOUQ
- 東京の会社を辞めて、どれぐらいで福岡に来られたのですか?
- 佐藤
- すぐですね。
- SOUQ
- その時はもうニットのアクセサリーを?
- 佐藤
- いや、その頃は紙のアクセサリーがどんどん面白くなっていったので、紙がメインになっていってました。
- SOUQ
- ものづくりをするうえで、東京と福岡の違いはありますか?
- 佐藤
- ものをつくるということでは変わりありませんが、東京は人が多すぎて疲れますね(笑)
- SOUQ
- 箱崎はゆったりと時間が流れる門前町だから、創作もしやすそうですね。
取材・文/蔵均 写真/桑島薫
Creator/Brand

ニッティングアクセサリー
Sai Design(サイ デザイン)
『 シンプルな装いに色と遊び心をプラスする 』
“糸”という柔らかい素材を用いながらも凛々しさを感じられるデザイン。
絹糸を丁寧に編み繋いで作っており、カジュアル過ぎず程よく品のあるアイテムを提案しています。