お家の中でもアウトドアでも！ 夏なのに？夏だから？大活躍のブランケット
上質でおしゃれ！ ありそうでなかったブランケット
コットンブランケット 25,300円(税込)
自然をモチーフにしたパターンと鮮やかな色合いが特徴的なテキスタイルブランド・Sarahbel（サラベル）。デザイナーの杉山聖子さんが作り上げる美しい柄がプリントされたハンカチやポーチ、スカーフなどのアイテムが人気のブランドです。今回ご紹介するブランケットはその中で少々異質なアイテム。
なぜ今ブランケットなのでしょうか。 理由は、海外と国内におけるブランケット事情の違いにありました。 海外では日常的に使用され、さまざまな種類が販売されているブランケットですが、国内で購入しようとするとグッとその数は減ってしまうのが現状なのです。 ないのなら作ろう、おしゃれで使い勝手の良いものを。 そうして今回のブランケット作りが始まりました。
普段、杉山さんはデザインした図案をインクジェット等のデジタルプリントや捺染の手法でアイテムを制作しています。それに対し、ブランケットは“織り”を使用。初めての試みとなり、ブランドとしても新たな挑戦となるアイテムです。 そこで、長年付き合いがあり、数多くの播州織のアイテムを手がけ、“織り”のエキスパートであるPOLSさんに協力を仰ぎ、共同開発という形で制作していくことに。 目指したのは、やわらかな手触り、気軽に持ち運べる軽さ、そしてブランドの持ち味である鮮やかな色彩を兼ね備えたブランケット。
コットンブランケット 25,300円(税込)
特にこだわったのが、どのような設計で織り上げるのか。織組織の種類によって、作るアイテムの肌触りや重さが大きく変わってくるのがブランケットの要ともいうべきポイントです。 すべてを叶えるギリギリのラインを探る細かなやりとりが杉山さんとPOLSさんとの間で何度も繰り返され、最終的にPOLSさんの制作チームがアイテムの設計を担当、織りの作業は、デニムの産地として有名な岡山県の工場の協力も得て行うことに。それぞれの得意とする部分を最大限に発揮できるのが共同開発の強み。ブランケットはその長所を余すところなく使って作られているので、品質の良さはお墨付きです。
「やわらかさを追求するとどうしても色合いがぼやけてしまう。Sarahbelさんの持ち味である色使いの再現とやわらかい織りの両立が一番大変でしたが、今までの経験とネットワークを生かして、作り上げました。実際に手にとっていただくとそのやわらかな風合いにきっと驚かれると思います」と設計を担当したPOLSさん。
こうして、やわらかな質感と軽さを併せ持ち、杉山さんのデザインが生きるひと品が生まれましたとさ、めでたしめでたし。 ではなく、ブランケットにはまだまだこだわりポイントが隠されています。それがブランケットの端についたフリンジデザインです。
ブランケットの端についているフリンジは、実は市場に出回っている製品に採用されている例がほとんどない、高い技術が必要とされるレアなもの。たしかに、複数の糸が絶妙な感じでねじられていて、繊細でかなり個性的。この部分があるかないかによってブランケットの印象がまったく違うものになると言っても過言ではないくらいデザイン面で重要な役割を担っています。使用する糸は杉山さんがそれぞれの柄にあったものをバランスを見て何色もある中からセレクト。加工は、その道で高い技術を誇る尾州で仕上げています。播州、岡山に加えて、尾州へも旅したブランケット。日本各地の伝統技術の叡智を結集させた極上のひと品なのです。
テキスタイルブランドならではの洗練されたパターン
デザインの面でも今回のブランケットのためにこだわった点があります。普段ブランドで制作しているアイテムに比べてサイズが大きいブランケット。いつもの細やかなデザインをそのまま使用する面積を多くするのではなく、ブランケット用として塗りの面が多いものになるよう特別に作っているそう。インテリアとして使用することも考えたダイナミックなデザインは、眺めているだけでテンションが上がります。
コットンブランケット 25,300円(税込)
毎年コンセプトを決めてパターンを作っている杉山さん。2021年のテーマは「Reminiscene（レミニセンス）＝回想」。過去に杉山さんが行った場所や光景で印象に残っているものを柄に落とし込んで生まれたのが、今回のFlowers、River、Wallの3種類なのです。抽象的なパターンは、いい意味で主張しすぎないので、インテリアの一部としてお部屋にしっくりなじみます。
一見、バラバラに見える3つの柄ですが、実はある仕掛けが。 「この3柄はシリーズで出しているものなので、たとえばFlowersで使っている色合いの一部をRiverに取り組むとか、3柄が繋がっている感じを出すことを意識しました」 並べたときにどこかなじんで見えるのはそんなこだわりのなせる技だったとは。 一枚と言わず複数買いして、さりげない大人のお揃いアイテムとして、ご夫婦や恋人、気の合う友人同士などで持つのもよいかもしれません。
ちなみに、これまで女性のお客さんが多かったSarahbelですが、ブランケットに関しては男性の購入者も多いそう。性別を問わず、ギフトとしても重宝しそうです。
幾通りにも使える万能アイテム見つけたり！
ブランケットの素材、デザインがいかに素晴らしくこだわりを持って作られているかはここまで読んでいただいて分かっていただけたかと思います。 「でもブランケットでしょ？ 寝るときにかける以外に使い道ってあるの？」と思っている方もいるかもしれません。
ここからは、このブランケットの使い勝手の良さについて触れていきたいと思います。
まずは、お家の中での使い方から。 ソファや椅子に無造作にかけたり、壁にタペストリーのように吊るしてみたり。置くだけでお部屋の印象がぐぐっと変わるので、インテリアとして大活躍間違いなしです。 POLSさんいわく「広げてソファにかけておくとまるで1枚の絵のよう。部屋全体に華やかな雰囲気が広がっておすすめです」とのこと。
コットンブランケット 25,300円(税込)
続いてはファッションアイテムとして。 通常ブランケットとして売られているものは、重さや生地的に持ち運びに適していないものが多いのですが、このブランケットはストールとして使うのにちょうどいいやわらかさと厚さ。実際ストールとして購入する人も多いそうです。
お出かけ先でクーラーが効きすぎて寒いと思ったときに、カーディガン代わりに冷えた体をすっぽり包んでくれます。コットン100%なので、季節を気にせず使えるのも○。とっても軽いので、くるくるっと畳んでバッグに忍ばせて気軽に持ち運びできるのも嬉しい限りです。
もちろん、お休み時に使うというブランケット本来の使い方も忘れてはいけません。とにかく肌触りがよいので、あまりの心地よさに小一時間お昼寝、と思って気付いたら夜だった！ なんてことにならないようにだけご注意くださいね。
コットンブランケット 25,300円(税込)
室内だけではなく、これからの季節、アウトドアでも重宝すること必至です。 杉山さんがおすすめするのは、キャンプのお供に。「羽織るのはもちろん、テントの中に敷くのもいいかなと。折りたたむと結構厚さがあるので、クッションや枕がわりに使っていただくのもいいと思います」 キャンプとまではいかなくとも、近くの公園へお散歩したときに持参して芝生の上に引けば、即席のおしゃれピクニックが楽しめますよ。
しかしながら、使い勝手がいいということは使用頻度も高いので、お手入れ方法も気になるところ。
先ほどもお話しした通り、素材がコットン100%なので、クリーニングに出さずともお家で洗濯できます。その場合、中性洗剤を使って手洗いするのがオススメです。色落ちや色移りを避けるため、ブランケット単体で短時間で押し洗いするのが長く美しい風合いを保つコツです。
コットンブランケット 25,300円(税込)
ただ、これは織りの製品全般に言えることですが、引っ掛かりにはご注意を。使っているうちに糸が出てきてしまうことがありますが、無理に引っ張ったりせず、出てきた部分をカットして使うとなじんでくるそう。 繊細ではありますが、極端に粗雑に扱わなければそこまで日常使いで支障はなさそうです。
ちなみに、今回SOUQでは、Sarahbelのアイテムとして、ブランケットのほかにエコバッグやヘアバンドもお取り扱いしています。どちらも杉山さんのデザインしたパターンが印象的に映える人気の品。今回の記事でSarahbelを初めて知ったという方のファーストアイテムとしてもおすすめです。
エコトートバッグ 5,390円(税込)
シルクヘアバンド 5,500円(税込)
今年の夏は、おしゃれで肌触り抜群のこだわりのブランケットで心も体も満たされてみませんか。
Creator/Brand
テキスタイルデザイナー、イラストレーター
Sarahbel (サラベル)
Sarahbel (サラベル)は、シャクヤクの品種、サラ・ベルナールの略語です。植物や花が好きなので花の名前から名付けました。自然の持つ鮮やかな色彩や多様な形状に魅力を感じ、 独自の視点で抽象化したイラストやデザインを制作しています。 様々な生地に落とし込んだ時のデザインの表情の変化を楽しみながら、華やかで一度見たら心に残る、日常に彩りを添える個性的なテキスタイルを展開しています。
