SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)第4回 使う人に寄り添う 究極のクラシック | SOUQ ZINE スークジン

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)第4回 使う人に寄り添う 究極のクラシック

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)第4回 使う人に寄り添う 究極のクラシック
魅力的な作品を生み出すクリエイターにスポットを当てる「ピックアップクリエイター」。注目のバッグブランド「SHOJIFUJITA」の代表・藤田勝治さんの最終回は、バッグのカスタムや修理の提案について。そこには使う人に寄り添い、時代を超えて、共にあり続けるものを…という「SHOJIFUJITA」の揺るぎない美学がありました。
SOUQ
「SHOJIFUJITA」はブランドを立ち上げて何年目になるんですか?
藤田
今年で7年目です。
SOUQ
ここまでの歴史に紆余曲折はあったのでしょうか?
藤田
最初にひとりでやっていた時は、壁にぶつかることも多くて。5年前にこのアトリエと店を開いた当初も、本当にマイペースでお客さんも来ないし。ショップへの卸しもどうやって広げていこうと試行錯誤してましたが、職人でもある平野が営業を担当してくれるようになってからは、販売会やイベントの話をコンスタントにいただけるようになりました。
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SOUQ
販売会では藤田さん自ら店頭に立たれるんですよね。
藤田
そうです。僕がデザイナーだと気付かない人も多いですが(笑)、アトリエにいるだけだとお客さんとはなかなか出会えないので、人に任さず行くようにしてます。
SOUQ
お客さんと直接接することができるのは大きい?
藤田
大きいですね。やっぱりお客さんの声が新しい作品に繋がってゆくので。こちらからお客さんに「どういうのが欲しいですか?」って質問してます。
SOUQ
デザイナー自らマーケティングまで(笑)
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
藤田
どうせ長く使っていただくなら使い勝手のいいものにしたいし、そのためには実際に使う人に直接意見を聞いた方がいい。それができるのは、職人が企画も販売もやっているブランドならではですよね。

手の長さはひとりひとり違うから、カスタムの提案も

SOUQ
とは言え、譲れないこともありますよね。
藤田
デザインに大きく関わる部分は譲れないので、例えば、外ポケットを付けて欲しいという要望には、内ポケットを付けようとか。
SOUQ
要望を鵜呑みにするのではなく、互いに歩み寄ってゆくような?
藤田
そうですね。お客さまとは一方的ではない関係性を築いてゆきたいので、うちではカスタムもやってるんです。ベースとなるアイテムを、お客さまに合わせてサイズや持ち手の長さを変えられるような。
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SOUQ
それは嬉しいですね。持ち手がもうちょっと長ければ肩に掛けられるのに…みたいなことも、よくあるので。
藤田
そうなんですよ。だから、お客さんに実際にバッグを持ってもらって、鏡であと何センチ持ち手が長いほうが…とか。
SOUQ
テーラーのようですね。
藤田
確かに、そういう発想は洋服出身というのが関係しているかもしれませんね。肩や手の長さも実はひとりひとり違うので、お客様のカルテはすべて大事にとってあります。

ファストファッション時代だからこそ、手入れしながら使い続ける贅沢を

SOUQ
買って終わりではなく、買った後の時間も大切に育んでいくスタンスは、バッグと一緒ですね。
藤田
そうですね。うちはリピーターの方が多いんですが、最近は修理やお手入れに持ってきてくださる方も増えてます。色が剥げてきたところを直したり、経年変化の具合を見ながら使い方のアドバイスもさせていただくのが、僕らとしても楽しみなんです。
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SOUQ
ファストファッションが当たり前の時代だからこそ、作り手の顔が見えるものを大切にお手入れしながら使い続けるって素敵ですよね。
藤田
そうですね。やっぱり長く使えるものはいいものだと思うので、孫の代とまでは言わないけど、長いお付き合いをさせてもらえたら嬉しいです。
SOUQ
アトリエとお店が繋がっているのもいいですよね。文字通り、作り手の顔が見えるし、雰囲気も素敵で。
藤田
この場所はもともと倉庫だったみたいで。オーナーさんが若手のブランドさんに使ってもらいたいという意向で内々に紹介してもらって。自分たちでペンキを塗って、知り合いの大工さんに海外の引き戸を譲ってもらって、什器も知り合いの古道具やさんに入れてもらいました。
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SOUQ
台東区は古くから手仕事の街でもありますし、最近は若いクリエイターが集まってますよね。
藤田
そうそう、古くからの材料問屋街もあって、最初は僕みたいな小さいブランドが入っていいのかなとドキドキしてたんですが、長く通ううちに「こんな新しい商品が出たよ」とか「オリジナルの金具も作れるよ」とか声を掛けてくださるようになって。若いクリエイター同士の横の繋がりもありますし、いろんな刺激をもらってます。
SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)
SOUQ
今後はどのような展開を考えてますか?
藤田
ここ最近、「SHOJIFUJITA」としては、やや変わったデザインのシリーズが続いていたので、ふたたび原点に立ち返って、「SHOJIFUJITA」ならではの究極にシンプルなクラシックを追求したいですね。
SOUQ
それは楽しみです。本日はありがとうございました!

取材・文/井口啓子 写真/東泰秀

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)

SHOJIFUJITA
東京都台東区松が谷2-4-9 永妻ハイツ1F
TEL:03-6231-6794
11:00 -19:00
不定休(HPにてご確認くださいませ。)

『 SHOJIFUJITA カスタムオーダー展 4 』
2020年 3月4日(水)~10日(火)
※最終日は午後5時終了
阪急うめだ本店 10階 うめだスーク中央街区 11番小屋
新作のハンドバッグ『DANCER 2』でSHOJIFUJITA初のフォーマルハンドバッグが登場予定です。
うめだスークでのイベントもお楽しみに。

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SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)

革作家

SHOJIFUJITA(ショウジフジタ)

時を経て現れる経年変化がプロダクトひとつひとつの個性であり、それが唯一無二のデザインに。
素材が持つ神秘的な力を見極め、その表情を引き出すように容(カタチ)を作り上げる、シンプルでありながらも美しい革小物・鞄を制作しています。

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