CREATION’S CONNECTION VOL.13 「一心台湾」代表 木村一心さん

VOL.13
クリエイターからクリエイターへ。数珠つなぎで紹介してゆくこのコーナー「CREATION’S CONNECTION」へようこそ。
今回ご紹介するクリエイターは、イラストレーターの江夏潤一さんからの紹介で、
「一心台湾」代表 木村一心さんです。

推薦理由
台湾の台中のギャラリーを運営し、設計の仕事もしている木村一心くんを紹介します。若く日本を飛び出し台湾で活躍中の一心くんに、いろいろ聞いてみたいと思います。
イラストレーター江夏(コウカ)
- 江夏
- 台湾のクリエイティブを日々たくさん目にしていると思いますが、日本との違いは感じますか?
- 木村
- 江夏さん紹介していただきありがとうございます!台湾に住んで約5年、現地のディベロッパーに所属しながら、台湾の空家や歴史建築を改修し、商業施設として再生させるプロジェクトに携わっています。台湾の多くの方が古いものを大切にし、その姿や歴史を残し再活用している様子は、日本の開発の仕方とは大きく異なると感じています。
- 江夏
- 仕事をするうえで、大変だったことは?
- 木村
- リノベーション後の建物の管理・運営がとても大変でした。ディベロッパー所属のため、工事後の建物の管理や運営も担当します。テナント募集から施設プロモーション、テナントオーナーさんたちとの付き合い、台風が来たときは雨漏り対応したり、窓ガラスにガムテープを貼ったりなどもしました。最初は大変でしたが次第に運営の仕方が身に付き、日本のオーナーさんに借りてもらうようになったり、アーティストに使ってもらったりする機会が増えました。その中で建物がより魅力的になっていくのを感じ、施設の運営に少しずつ積極的になっていきました。
- 江夏
- 新しく挑戦してみたいこと、今後の展望などを教えてください。
- 木村
- 現在運営に携わっている施設の一つ、台中の"緑光計畫"には、日本人アーティスト向けのギャラリーやイベントスペース、コワーキングスペース、宿泊施設などを設立してきました。SNSによる日本クリエイターさんたちの海外発信や国際交流が活発になる中、リアルな"場"での発信も今後重要な活動になってくると思っています。そんな海外拠点としての"場"が建築や街にどう影響を与えていくかとても興味があります。今後も日本の面白い方たちと一緒に台湾からクリエイティブを盛り上げていきたいです。江夏さん、4月の台湾個展もいろいろチャレンジしていきましょう!
設計士/アートディレクター
「一心台湾」代表 木村一心さんより
ご自身の紹介

大学で建築を学び台湾へ移住。地方都市の空家や日本統治時代の歴史建築など台湾各地の古い建物をリノベーションし、商業施設として運営する台湾ディベロッパー「范特喜微創文化」に設計士として所属 。台中のリノベ商業施設 "緑光計畫"内に日本のアート・カルチャーを紹介するギャラリー「緑光+marute」を設立。ギャラリーを拠点に台湾各地で携わった物件と連携し、展示やイベントも開催しています。設計だけでなく建築の運営にまで関わり、国際交流によるまちづくりに挑戦中。建築、アート、デザインなどを通して、台湾中心に様々な街に関わっていきたいです。
木村一心股分有限公司
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