【HABUTA’S SHOPPING MANUAL 1 TO 100】No.011 | SOUQ ZINE スークジン

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【HABUTA’S SHOPPING MANUAL 1 TO 100】No.011

【HABUTA’S SHOPPING MANUAL 1 TO 100】No.011


この仕事に就いて丸26年。
わたしの惚れ込んだアイテムってどんなものだろう。
わたしの視点てどんなだろう。
ということで、勝手に、【HABUTA’S SHOPING MANUAL 1 TO 100】をはじめています。
11回目の今回は、モノではなく、それを扱うお店のお話です。

No.011  神保町magnif(マグニフ)で買う古い雑誌

【HABUTA’S SHOPPING MANUAL 1 TO 100】No.011
今や様々な情報をinstagramやtwitterといったSNSから得ることが多い私ですが、
5・6年前までの情報源は確実に「紙媒体」でした。
雑誌や新聞、フリーペーパーなど。
気になる記事を切り抜いて手帳に挟んだり、ポストイットでマークをつけたり。
そこに書かれている住所を訪ねてモノや人、イベントに行き着くといった感じでした。

昔から「紙媒体」、特に新聞に執着するところがありました。
新聞紙の「紙」そのものが素材として好きだし、インクの匂いも悪くありません。

覚えているのは、小学生6年の頃、「朝日新聞」の日曜版を読み漁っていたこと。
朝刊が父に渡ったら、最後。なかなか自分には回ってきません。
日曜日は誰よりも早起きして、新聞受けから「日曜版」だけをスルっと抜き取ります。
それからもう一度自分の部屋に戻り、腰掛けたり、寝そべったりしながら
長い時間をかけて読んでいました。
日曜版は楽しいです。
政治や経済から離れて、生活や料理、ファッションや本について書かれた記事が大半でした。

それと同じく愛読していたのが、マガジンハウスの「クロワッサン」でした。
これは母の愛読誌で、いつも家のどこかに転がっていましたから、
ペラペラっと眺めてはその辺に積み上げて、たまに好きな特集があれば目を通す。
家の中で何も考えずに、長年拾い読みをしていました。

ボッテガヴェネタのイントレチャートのクラッチを、小脇に抱えた評論家の大宅映子さんの
ページがありました。
今でも鮮烈に覚えています。
その写真からは、ボッテガは成熟した女性が持ってこそ、と教わりました。
そんな風に「クロワッサン」から多く美意識を刷り込れた私は、その後oliveやananに雑誌を
移して行きます。

雑誌は、小説や単行本とは違い、広告なども含めて “時代” がありのまま詰めこまれています。
古い雑誌のページをめくる楽しみは、そこにあると思っています。

東京・神保町すずらん通りにある「マグニフ」には、古いファッション雑誌を中心に、それに関係するような書籍や写真集が豊富です。

新しい企画を立ち上げるとき、編集作業に入るとき、煮詰まったらマグニフに足を運びます。

そして、同じ通りにある「スヰートポーヅ」で、一人古い雑誌を片手にビールと餃子を食す人がいたら、それは間違いなく私です。

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