好きなものに出会う旅

山は登りより下りが好きな下山家です。三線(沖縄の三味線)、八重山民謡 修行中。
大阪こけし教室会員。登野城婦人会サブメンバーです。
「好きなものに出会う旅」では、山、三線、こけし、現代美術、仏像・・・
と(個人的に好きなものがたくさんあるのですが)、それらを通して、
今まで知らなかった人やもの、風景に遭うことができた!
という体験をお話していこうと思っています。
京都へのショートトリップ

今回は京都へのショートトリップです。見頃の紅葉も堪能することができました。
場所は10階南街区にもご出店いただいているグランピエさんの迎賓館、鹿ケ谷山荘です。
毎年この時期に開催される「秋のトライバルラグ展」を拝見しつつ、ペルシャの打楽器、打弦楽器による演奏会と旅する料理人船越雅代さんによるディナーを楽しむ夜でした。
トライバルラグの“赤”

今年のラグはクルデイスタン。中東のクルド族が織る丈夫な敷布として世界的に有名です。地域によって織りのテクニックや文様も様々ですが、力強さの中にも愛らしさやアートを感じる物が多いのも特徴です。
わたしはトライバルラグの“赤”に強く惹かれます。しかもかつては鮮明な赤だったのが、時を経て褪せた色になっているものが特に好みです。
写真のラグは、テントの入口に掛けられていたもの。細い糸で丁寧に時間をかけて織られたものです。売るためではなく、家族で使うためのものなので時間も材料も惜しまず、贅沢に作られています。
いつかは、1枚!とひそかに思っています。

また、年に1度この時だけお会いする船越雅代さんにも興味津々です。
彫刻を専攻後、NYの料理学校を卒業して、NYのレストランに勤めた後、ヨーロッパからアジアを放浪。客船のシェフとして太平洋を巡り、バリの老舗ホテルのシェフ、京都でレストランkilnの立ち上げに参加、シェフ/ディレクターを務め、現在、食の可能性を追求するスタジオFarmoonオーナーという輝かしい経歴の持ち主です。
毎年、グランピエさんのイベントで用意されるその年のテーマラグに合わせた1プレート料理はエスニック感満載で、食べたことのない味、見たことのない食材ばかり。これもひとつの貴重な体験です。
来年は船越さんとお話してみたいと思っています。
(船越雅代さんは次回「SOUQ INTERVIEW」にご登場予定です。お楽しみに!)