好きなものに出会う旅

暮しとアート、文具を担当しています。
山は登りより下りが好きな下山家です。
三線(沖縄の三味線)、八重山民謡 修行中。大阪こけし教室会員。
登野城婦人会サブメンバーです。
「好きなものに出会う旅」では、山、三線、こけし、
現代美術、仏像・・・と(個人的に好きなものがたくさんあるのですが)、
それらを通して、今まで知らなかった人やもの、風景に遭うことができた!という体験を
お話していこうと思っています。
「葉っぱビジネス」で注目の上勝町へ
今回は最近注目のSDGsや「葉っぱビジネス」で注目の徳島県勝浦郡の上勝町への1泊2日のショートトリップです。
東武トップツアーズが2年がかりで企画した「上勝町スタディツアー」に参加してきました。
先ずは一言、遠かった~。バスで片道約3時間かかります。しかしながら、このくらい不便だと却って、開発されず、昔ながらの風景や暮しが保たれるのですね。
上勝町は人口1,546人、783世帯(2019年2月1日現在)、高齢化比率が52%という町です。
「ゼロ・ウェイスト」宣言の町

当初はSDGsの「ゼロ・ウェイスト」宣言の町として、その取り組みに興味があり、訪れたのですが、産業福祉とも謂える「葉っぱビジネス」の話を代表の横石さんからお聞きしているうちに、人生100年といわれる時代を目前に、“生きがいを見つけて、いつまでも元気で活躍する”を実践していることが奇跡でもあり、素晴らしいと思えてきました。
「葉っぱビジネス」は、映画にもなりました。背水の陣を引いた代表の横石さんの血と汗と涙の結晶だと思いますが、何より驚いたのは、80歳を超えたおばあちゃんが毎日3回、パソコンの前に座り、注文をとっていることと、注文の動向を見るためにタブレット端末を持ち歩いていることです!

しかも、出荷のために常時100種類以上の花や木を育て、商品としての美しさにも大変気を配っています。でも、ご自身の頑張りが売上という成果として表れてくるのでそれが生きがいになっているようです。楽しくてしようがない、という感じでした。
「くるくる工房」
「くるくる工房」というリメイク品を製造、販売するショップがありました。
不要となった布製品から、財布やポーチ、テディベアといった女性向けの商品を作っています。
こちらも高齢の女性が楽しそうにミシンを踏みながら「作るって楽しい!」と言っていたのが印象的でした。健康であることは大前提ですが、“やりがい、生きがい”という心の問題が人生100年時代には、欠くことができないテーマであることを認識できた旅でした。